心理的安全性
Psychological Safety

他者からの評価や反応に怯えたり羞恥心を感じることなく、本来の自分を曝け出すことのできる環境や雰囲気のこと

Googleが2012年から2016年の4年間かけて取り組んだ大規模労働改革プロジェクトを通じて「チームの生産性向上において心理的安全性は必要不可欠」と結論づけたことから、注目されるようになった。

心理的安全性を確保する重要性

心理的安全性が確保されたプロジェクト・チームでは、次のような効果が期待できる。
個人のパフォーマンスの総和以上の結果が出せるため、生産性が高くなると言われている。

心理的安全性が確保された環境での効果

  • 個人が発言しやすくなる
  • コミュニケーションが頻繁にとられるようになる
  • 集団的知性が高まりやすくなる

一方、心理的安全性が確保されていないと不安を感じやすく、個人がプロジェクト・チームに貢献する機会を奪ってしまっていると言われている。

心理的安全性が確保されない環境での影響

  • 「こんなことを言ったらチームメイトから馬鹿にされるかも」という不安
  • 「このミスを報告することでリーダーから叱られるかも」という不安

心理的安全性は成功するチームの土台

Googleは自社が運営する情報サイトre:Workにて「チームを成功へと導く5つのポイント」として以下の要素を提唱している。
1~5は重要度順になっており、心理的安全性は、他の4つのポイントを支える土台であり最も重要な要素とされている。

「チームを成功へ導く5つのポイント」(引用:re:Work- The five keys to a successful Google team

心理的安全性を損なう4つの要因

Thinkers50(世界で最も影響力の高いビジネス思想家50人)」に選出されているAmy C. Edmondsonエイミー・C・エドモンドソン教授も心理的安全性に注目している。

エドモンソン氏(引用:Thinkers50 2017 Ranking

彼女は自身が登壇したTEDで、以下の「4つの心理的安全性を損なう要因と特徴行動」を紹介している。

心理的安全性を損なう要因と特徴行動 (参考:Building a psychologically safe workplace | Amy Edmondson | TEDxHGSE

所属チームのメンバーに、このような特徴行動がみられたら、心理的安全性を損ねている可能性があるため注意が必要である。

心理的安全性とUX

心理的安全性は、職場のチームに限らず、サービス提供者とユーザーの間においても重要である。

サービス内の問合せ窓口やユーザーインタビューなど、ユーザーの声を聞く機会を設けただけで満足してはいけない。ユーザーが開発者側からの評価や反応に怯えてしまい、本音を言わない(言えない)可能性があるためだ。

ユーザーの心理的安全性を確保してユーザーの本音を聞く環境を構築することが、何よりも良いUX設計には必須となる。

参考

参考情報

関連用語

この記事を書いた人:遠藤 未稀

CGMを中心としたウェブサービス制作会社でUXディレクター兼プロジェクトマネージャーをしています。ノンデザイナー出身なので、とにかくなんでも勉強中です。使い勝手のよさオタク。デバイスの環境設定やDIYを始めたら止まりません。