黄金比
Golden Ratio

直線を一点で分割するとき、長い部分と短い部分との比が、全体と長い部分との比に等しい1:1.618の比率で、人間にとって最も安定した美しいとされる比率。

Eudoxosエウドクソス(紀元前408年頃~紀元前355年頃)により古代ギリシャで発見された、人間にとって最も安定した美しい比率である。古代ギリシアの彫刻家であるペイディアスがパルテノン神殿建設時に黄金比を使ったと言われており、ルーブル美術館に所蔵のミロのビーナス、パリの凱旋門などにも美術的要素の一つとして黄金比の比率が使われている。

エウドクソス

黄金比は、下図のようにa : b = b : (a + b)が成り立っている。

黄金比

パルテノン宮殿は高さと幅の比率が黄金比となっている。

パルテノン神殿に見られる黄金比

黄金比とフィボナッチ数列は関係が深く、フィボナッチ数列の隣同士の比率を取ると、その比が黄金比に近づいていく。

フィボナッチ数列

黄金螺旋(グリッド)は、カタツムリの殻、台風など自然界でも多く見られる。

デザインに黄金比を活かす方法

黄金比を用いたレイアウト

近年、黄金比を使用してレイアウトが設計されている2カラムのウェブサイトが多く見られる。

黄金比を使ってレイアウトを2列に分割し、それぞれのカラムの中でコンテンツを作成すると、黄金比に基づいたバランスの良いサイズのレイアウトを保持できる。

以下の画像はAppleのウェブサイトでの使用例である。

黄金比を使ったレイアウト

黄金比を用いたフォーム作成

黄金比に基づいて調和のとれた比率の正方形と長方形を作成できるように、それぞれの四角形の中に円を描くことも可能であり、ゴールデンサークルと呼ばれる。四角形の中の真円は、隣り合う円と1:1.618の比率になる。ゴールデンサークルを使用すると、構図の統一感を作り出せる。

具体例としてTwitterのロゴマークがあり、真円に基づいて作成されている。

真円を元に作成した、Twitterロゴマーク

黄金比の計算ツール

黄金比の計算が簡単にできるようなツールもある。

  • Get Ratio (数値を入力すれば黄金比を含む様々なパターンの計算をしてくれる)
  • Less Framework (黄金比を取り入れたレスポンシブデザインの CSS フレームワーク)

関連用語:白銀比

白銀比(別名:大和比)は1:1.414≒1:√2の比率を表し、法隆寺の建設や、用紙サイズに使われてきた。正方形の1辺と対角線の比が1:√2であり、白銀比である。建築物に正方形を用いる木造建築は、日本人に馴染みが深い。

丸太を伐採して断面が正方形の角材を切り出して、円に内接する長方形の面積を最大化させて無駄を出さないようにする。これは日本人が持つ「もったいない」の精神に通じている。

白銀比

この記事を書いた人:suda

IT企業でデータ整備/分析業務に携わっています。
趣味はシンセサイザー演奏や旅行です。