グロースは、1から100へと拡大成長させていくことで、グロースハッカーの役割である。
グロースハッカーとは?
2010年のSeanEllis氏のブログ記事で、成長を意味する「グロース」とコンピュータに精通する「ハッカー」を合わせた「グロースハッカー」という造語が提唱されたことから、サービスや製品を利用するユーザー動向のデータを解析し、改善を迅速に繰り返してマーケティングの課題を解決する手法を”グロースハック”と呼ぶようになった。
これまでに、Facebook・Twitter・Airbnb・Dropbox・hulu・クックパッドなどの企業がグロースハックを行い、成長に寄与している。グロースは成長させる対象がなければ成り立たない。無から生み出すのではなく1から100へと成長拡大させていくことがグロースハッカーの役割である。
サービスがニーズと合っていることが前提
グロースハックは Product Market Fit(PMF)、サービスや製品が市場ニーズに合っているかが大前提である。なぜなら、成長を目指す先が適切である必要があるためで、仮にPMFを達成せずにA/Bテストをしたとしても、売れない商品を送り出していたら成長どころではないからだ。
具体的な指標としては、「あなたはこのサービスがなくなったら困りますか?」という質問に「困る」と回答するユーザーが40%を超えている状態である。
PMFが出来ていたら、以下の手順でグロースハックを進めていく。
- 現状を計測する
- 分析し仮説を立てる
- 優先順位をつける
- 機能、UX、UI、文章などを設計する
- 実装する
- 効果計測する
グロースハッカーは、ダイレクトマーケティング・ユーザー心理の理解・仮説力・ランディングページ・APIの利用・Googleアナリティクス分析・A/Bテスト・など、エンジニアとマーケター双方の知識が必要になる。
マーケターとエンジニア両方の視点から仮説をもって施策と改善を繰り返し、ユーザーの数や質・売り上げ・企業そのものをグロース(成長)させていくことがグロースハックである。