物体の長さや大きさを測定する場合、測定物と基準を同一軸上に配置することで精度を高めることができる。
ドイツの物理学者Ernst Karl Abbeが提唱した。
ノギスとマイクロメーター
両方ともに長さを測る測定器である。
マイクロメーターは測定物と目盛りが一直線上(同一軌道上)にあるのに対して、ノギスは対象物と目盛りが一直線ではない。
アッベエラー
例えば、下の図は測定時に角度5°の歪みが生じている場合である。
測定物と目盛りが一直線上にある場合は歪みがあってもほぼ正確な長さが測れているが、対象物と目盛りが離れるほど誤差が大きくなっていく。これを角度誤差(アッベエラー)と呼ぶ。
それゆえに、できるだけ対象物の近くで計測することが精度を高める近道である。
リサーチでも、対象に近いか意識する
物理的な長さや大きさの計測に限らず、アッベの原理は有効である。UXリサーチでも、計測対象に近いほど精度を高めることができる。