ハンロンの剃刀
Hanlon's razor

愚かさや無知から発生すること(欠陥を持つ製品、トラブルなど)に対して、必要以上の被害妄想を感じる必要はないという教え。

用語の由来

20世紀のペンシルベニア州に住むロバート・J・ハンロン (Robert J. Hanlon) が、1980年に刊行されたマーフィーの法則のジョーク本「Murphy’s Law Book Two, More Reasons Why Things Go Wrong(マーフィーの法則第二巻・事故が起こる理由)」の52Pに以下の一文が記載されたことに起因する。

Never attribute to malice that which can be adequately explained by stupidity.

無能で十分説明されることに悪意を見出すな

出典:WikiPedia

ちなみに「ハンロンの剃刀」という呼称は、「オッカムの剃刀」に感化され名づけられた。

また、こうした考え方は以前から存在しており、ゲーテ、ナポレオン、アインシュタインなどが類似した提示している。

日常から見るハンロンの剃刀

ハンロンの剃刀の例:1

ウェブサイトを利用中に、操作がしにくいことに対し、わざとこのような作り方をしているのでは?と感じたが、本当は制作側に知識がなく、使いづらいUIになっていただけだった。

 

ハンロンの剃刀例:2

政治家がとんでもない発言をした!ありえないことだと怒り狂ったが、実は単純な伝達ミスで、政治家自身に正しい情報が伝わってなく、失言をしてしまった。

 

ハンロンの剃刀例:3

何度も同じミスをする家族に対して、自分に困らせるために嫌がらせをしているのでは?と勘ぐってしまうが、手順が難しくてまだ慣れていないだけだった。

 

ハンロンの剃刀例:4

上司が業務を教えてくれるが、説明がさっぱりわからない。教える気がないんじゃないか?と怪しんでしまったが、そもそも、この上司は人に教えることが下手な上司だった。

このように、日常の様々な場面でハンロンの剃刀は発生しうる。
それらひとつひとつに悪意を感じ、被害妄想に取り憑かれてしまうと、何が正しいことなのか判断できなくなってしまう。
しかし、ユーザーの無意識な行動を逆手にとった、「わざと騙す」ダークパターンのデザインにされている場合もあるため、判別には注意が必要である。

関連用語

ダークパターン

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この記事を書いた人:nayumi

東京在住のWEBデザイナー。
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