データインク比の例
図1のグラフは各4色のバーを3Dにし、それぞれ複数の濃さの色が使われドロップシャドウもついている。これらはデータを伝えるために絶対に必要なものではない。データ以外の装飾や背景色に使われるnon-data inkの量が多いため、data-ink ratioは低い図である。
反対に、図2のグラフでは、データは黒いバー部分でその他の要素は少なくシンプルにまとめられている。non-data inkの量は少ない。つまり図2はdata-ink ratioが高いと言える。
情報伝達にそれは必要かどうか
タフテは、data-inkというものはnon-erasable ink, つまり「消すことができないインク」と表現している。データはその情報のコンテンツであるため、そのデータがなくなればその図からはコンテンツが消えてしまうということである。
不必要な情報が多ければ多いほど、そのコンテンツを伝え理解してもらうのが難しくなったり時間がかかったりする。これは統計のプレゼンに限ったことではなく、情報を伝えるためにnon-data inkは少なければ少ないほど良い。