「まるで~」「~のような」などの明確な比喩表現を使わずに、他の物事になぞらえて表現する比喩。性質としては、全然違うものに類似性を見つけて表現する方法で、「暗喩」「隠喩」などとも呼ばれる。
デザインでは、アイコンやインフォグラフィックなどがメタファーにあたり、日常の言葉遣い・文学・広告(キャッチコピー)・プレゼンテーションなど、様々なコミュニケーションの中で使用されている。
メタファーの効果
抽象的な概念や複雑なアイデアを具体的で理解しやすい形に変換できる効果があるため、感情的な共感や想像力を喚起し、コミュニケーションの効果を高める役割を果たす。
メタファーの効果は主に3つある。
- わかりやすい
- 抵抗なく相手に影響を与えられる
- 泣きや笑い、また感動といった感情をともない、メッセージを印象づけたり、深みを与えたりすることができる
メタファーの例
- パンの耳
- 白魚のような手
- 天使の様な微笑み
- ゴン太くんのように鳴くお腹
比喩の種類
メタファー以外にも、比喩にはいくつかの種類が存在する。
直喩(シミリ) | 「〜のように」
・君は天使のようだ! |
隠喩(メタファー) | 「〜のように」を使わずに例える
・顔が曇った |
類比、類推(アナロジー) | 同じ特徴を持つ別の事柄に当てはめて、理解したり説明する
・バイドゥ(百度)は中国版Google |
寓意(アレゴリー) | 抽象的な概念を、物語や絵画などを通じて表現する
・ 「ウサギとカメ」(コツコツ継続した者が最終的に勝利するという意味の表現) |
換喩(メトニミー) | よく考えないと気づかない比喩
・村上春樹を読んだ(村上春樹の書いた本を読んだ) |
提喩(シネクドキ) | グループの一部
・花見(「花」の中でも「桜」) |
活喩、擬人法(プレソッポピア) | 無生物を命があるもののように扱うこと
・小鳥が歌う |