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バイオニックリーディング Bionic Reading

テキストの一部の文字(主に単語の先頭)を太字にすることで、読みやすく・速く理解しやすくする手法

単語の太字だけ読めば脳が残りを勝手に補完してくれる

バイオニックとは、生物学的な機能や構造を人工的に強化したものをさす。
テキストの頭文字を太字にすることで、脳が“補完”して読むことができ、理解スピードが上がるとされている。

たとえば:

通常の文:
「このテキストは、読みやすさを高めるために設計されています。」

バイオニックリーディング風:
キストは、みやすさをめるために計されています。」

提唱者

Renato Casutt 画像

スイスのRenato Casutt(レナート・カスット)氏によって開発された手法・コンセプト。
彼はデジタルコンテンツの読みやすさを向上させることを目的に、読者の脳の補完能力を活かすこの技術を提案した。
視覚的な処理を助け、特に読解に困難を感じる人や注意力が散漫になりやすい人にとって効果があるとされている。

詳細(bionic-reading.com)画像引用(https://github.com/Bionic-Reading)

バイオニックリーディングの特徴

特徴 説明
太字が目のガイドになる 単語の冒頭だけ強調することで、目がスムーズに流れる
読解に使う認知負荷が減る 読む努力が軽減され、集中しやすくなる
読書スピードと理解度の向上 特に情報収集や長文読解で効果があるとされる

どんなときに便利?

英語圏ではADHDの方にも読みやすいとされているが、カーブカット効果のように、一般の方にも便利になる。たとえば、以下のような時。

読解に時間がかかるとき

例:専門的な内容、長文、英語などの外国語

情報をスピーディーに確認したいとき

例:ニュースの見出し、資料チェック、プレゼン前の確認など

注意力が途切れやすいとき

例:疲れているとき、集中力が落ちているとき

バイオニックリーディングの比較

バイオニックリーディング用のアプリは、Googleアプリマイクロソフトからも出ている。

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引用:https://www.bionicreading.org/ja

 

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UX DAYS TOKYO オーガナイザ/デジタルマーケティングコンサルタント 著書 ・ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザインGoogle Search Consoleの教科書 毎年春に行われているUX DAYS TOKYOは私自身の学びの場にもなっています。学んだ知識を実践し勉強会やブログなどでフィードバックしています。 UXは奥が深いので、みなさん一緒に勉強していきましょう! スローガンは「早く学ぶより深く学ぶ」「本質のUXを突き止める」です。

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