新しい製品やサービスの採用には比較的慎重だが、平均より早く新しいものを取り入れる傾向にある。プラグマティスト(合理主義者、実用主義)と呼ばれる場合もある。
アーリーマジョリティーの特徴
アメリカの社会学者、Everett・M・Rogersが1962年に出版した『Diffusion of Innovations(邦題:イノベーション普及)』に登場する5つの消費者層のうちのひとつ。
アーリーマジョリティは「新商品」と呼ばれる物の多くが、一過性のブームとして衰退することを認識している。リスクを犯すことを嫌うため、導入事例を確認してから製品を購入する。
アーリーマジョリティが参考にするのは、アーリーアダプターや、他の信頼できるアーリーマジョリティである。この層の行動範囲はあまり広くなく、同じ業界内に留まって互いに情報交換をすることが多い。
この層に対して製品をアピールするためには、カンファレンス・製品展示会・メールマガジン・ブログ・SNSなどを使用する方法がある。
市場全体の34.0%がアーリーマジョリティ
実用性を重んじるアーリーマジョリティに製品が受け入れられれば、その製品を会社や生活の標準として利用し始める。市場の三分の一の割合を占めるアーリーマジョリティは、他市場に製品を浸透させる触媒層の役割も持っている。
「キャズム理論」では、アーリーマジョリティ対して積極的にマーケティングを行うべきと提唱されている。