フォーカスグループ
focus group

複数人で特定のプロダクトに関して議論する、定性調査の手法。

複数の参加者を会議室に集めて、プロダクトに対して議論してもらい、市場ニーズを把握する調査手法。参加者は5、6人が一般的である。

フォーカスグループで明らかにしたい課題や仮説によって、参加者を選ぶ基準は異なる。例えば、プロダクトの仕様が固まり、実際のユーザーから意見を聞きたい場合は、ターゲット層から選出する。参加者に議論をしてもらう内容は、モデレーター(司会者)があらかじめ決めておき、参加者は提示された内容に対して自由に発言する。

フォーカスグループでは、参加者同士がテーマに沿って議論を行う

フォーカスグループのメリット

フォーカスグループでは、参加者同士が意見を交換することで、参加者が一人では気付かなかったプロダクトの利点や課題を見つけられる。

参加者同士が自然なコミュニケーションを取れる場を提供することで、「適切な回答をしよう」という意識が働きにくくなる。自然な流れで議論が進むと、参加者から普段の考え方や本音を集めやすくなる。

フォーカスグループのデメリット

モデレーターが提示したテーマから論点がずれて、参加者同士の議論が進む場合がある。基本的にモデレーターは議論に介入すべきではないが、論点がずれているとモデレーターが感じた場合は、議論に介入して当初のテーマに沿って議論を行ってもらうように軌道修正を行う。

上司と部下などの上下関係が参加者の間に存在する場合は注意が必要である。上司の意見に対して部下が反対意見を持っていても、ポライトネス(上司から良く思われたいという心理)が働いて、上司の機嫌取りのために部下が反論しない可能性がある。

モデレーターのスキルがフォーカスグループの成果を左右する

フォーカスグループが成功するか否かは、モデレーターのスキルが非常に重要である。参加者にバイアスをかけてしまうと、回答が参加者の本心とは異なる結果になるので、モデレータは参加者の意見にバイアスをかけないよう配慮しなければならない。

モデレーターが議論に介入する頻度が多いと、フォーカスグループが作り出す自然なコミュニケーションの場を壊してしまう。しかし、論点がずれたタイミングで適切に介入をしなければ、目的の達成に繋がらない無駄な議論が続いてしまう。

議論する中で全く発言しない参加者がいる場合、モデレーターは参加者に発言する機会を提供する。しかし、発言していない参加者は「意見を持っているけれど発言するタイミングを掴めていない」場合もあれば、「全く意見を持っていない」場合もある。

「参加者がプロダクトに関する意見を持っている」という前提で質問をすると、参加者の回答にバイアスをかけてしまい、参加者から自然な解答を引き出せなくなる。

モデレーターが参加者に質問する際は、「どう思いますか?」「どう感じますか?」といった自由な回答ができる質問(オープンクエスチョン)を投げかけるように配慮すべきである。

参考文献

関連用語

この記事を書いた人:藤原 脩平

現在、システムエンジニアとして自社サービスの企画/開発を行なっています。
ユーザーファーストなサービス開発を心がけたいという思いから、UX DAYS TOKYOのスタッフとして活動を始めました。

最近はリサーチスキルを伸ばすために統計学を勉強している。