社会心理学における現象の一つで、認知的バイアスを表す。別名「後光効果」とも言われる。
特定の特徴に対する評価が、因果関係を持たない別の特徴に対する評価へ影響を及ぼしてしまう現象のことを表す。
ハロー効果は、ポジティブ・ネガティブどちらのベクトルにも働くことがある。
ポジティブなハロー効果
いわゆる「あばたもえくぼ」という現象。例として、採用時における学歴と人物評価の相関関係がある。
学歴が高いからビジネスパーソンとして優秀であろうという判断が往々にしてあるが、実際には明確な因果関係があるわけではない。しかし、「勉強ができる」という学力におけるプラスの評価が、「仕事ができる」というビジネスにおけるプラスの評価をもたらしている。
ネガティブなハロー効果
いわゆる「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という現象。例として、CM起用されたタレントの不祥事と購買意欲の相関関係がある。
CMに起用したタレントが不祥事を起こした際に、そのタレントが関わっていた商品自体にも不信感を感じてしまい、購買を中止・中断してしまうことがある。しかし、タレントの不祥事と商品のクオリティに因果関係はないものの、タレントに対する信頼感の低下が、商品自体の信頼感の低下を引き起こしてしまっている。
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