人間の欲求を「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」の5つの階層に分かれているという理論。低い階層の欲求が満たされることによって次の段階の欲求へと以降するという考え方。
自己実現論、欲求段階説、欲求5段階説、など、別の呼称もある。
提唱者
アメリカの心理学者マズローが、一定量の被験者のサンプルを元に、人間の欲求をピラミッド状の階層をもって理論化したもので、晩年には、6段階目について発表したが、5段階までと語られることが多くなった。
マズローの欲求段階説
各欲求について、要点を以下に記載する。
- 第6段階「自己超越」……欲求がなく、目的に集中できる状態
- 第5段階「自己実現の欲求」……「道徳的である」「創造的である」「自発的である」「問題が解決できる」状態に対する欲求 etc.
- 第4段階「承認欲求」……「自尊心」「他者からの信頼」「他者からの尊敬」に対する欲求 etc.
- 第3段階「社会的欲求と愛の欲求」……「友人関係」「家族」「性的関係」 に対する欲求 etc.
- 第2階層「安全欲求」……「身体」「雇用」「家族」「健康」「財政」の安全に対する欲求 etc.
- 第1階層「生理的欲求」……「呼吸」「食欲」「性欲」「睡眠欲」「排泄欲」 etc.
エモーショナルデザインの法則
アーロンウォルター氏は、「エモーショナルデザインの法則」としてマズローの法則を流用して紹介している。
詳細記事:Maslow’s hierarchy of human needs (left) and the hierarchy of emotional design (right). (Image: Aarron Walter)
UI操作のレベル:UXDT改訂版
UX DAYS TOKYOでは、アーロン氏のモデルを元に、UIを操作のレベルを紹介している。また、狩野モデルと合わせた品質モデルも被せて解説している。