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多変量設計 Multivariate Design

複数(3つ以上)ある要素の組み合わせから、最適な組み合わせを決定するためのもの

多変量設計とは

多変量設計とは、複数(3つ以上)ある要素の組み合わせから、最適な組み合わせを決定することです。
それぞれの要素の中で一番いいものを組み合わせるというものではありません。

WEBでは「A/Bテスト」と並んで利用される「多変量テスト」に関わる考え方です。

パスタで多変量設計を考える

「一番人気のパスタが何か」を多変量設計で考えてみます。
ここでは、パスタの美味しさの決め手要素として「麺の種類」「ソースのベース」「ソースのタイプ」の3つとしました。

パスタ

具体的に、以下のような要素を使って、一番人気の出そうなパスタを考えてみます。

  • 麺の種類:3通り(スパゲティ・フィットチーネ・ペンネ)
  • ソースのベース:3通り(トマトベース・オイルベース・クリームベース)
  • ソースのタイプ:2通り(あっさり・濃厚)

これら18通りの組み合わせから最適な組み合わせを決定します。
例えば、人気投票の結果が以下のようになったとします。

  • 麺の種類:スパゲティ
  • ソース:オイルベース
  • ソースのタイプ:濃厚

これによると「濃厚なオイルベースのスパゲティ」ということになります。

「オイルベースなのに、濃厚」なパスタソースというのもあまりなさそうですね。
濃厚なソースだったらフィットチーネとかペンネのように表面積が大きいパスタの方がソースも絡まりやすいです。
なんだかイマイチな結果になってしまいました。

つまり、それぞれの一番人気のものを組み合わせてもうまくいくとは限ぎらないのです。
多変量設計を行うには、一つ一つの組み合わせについて検証をする必要が出てきます。

多変量設計での注意点

要素が増えれば増えるほど組み合わせの数が増えていき、最適なものを決定するのに時間がかかることにも注意が必要です。パフォーマンスを考慮すると、要素の選択も重要になってきます。

フリーランスのエンジニア。 2001年東京都立大学(現首都大学東京)経済学部卒業。独立系ソフトハウス(システム開発)、株式会社シンプレクス(金融機関向け取引システムの開発・運用)を経て2011年よりフリーランス。フリーランスになってからは、スマホアプリ、サーバーサイド(Java,Railsなど)と様々なプロジェクトで開発に携わる。現在は会社員時代にお世話になった企業様でRPAプロジェクトで開発を担当している。 ダイエットのためにランニングとヨガを5年ほど続けているが、どちらもガチになる一方で全く痩せないことが最近の悩み。

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