パーキンソンの法則
Parkinson’s Law

人間は与えられた時間やお金を全て使ってしまうという法則。仕事と金銭に関わる2つの法則で成っている。

第1法則:仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2法則:支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

この法則は、1958年に英国の歴史・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソンが著書『パーキンソンの法則:進歩の追求』で提唱したもので、著書の中では国に所属する役人の数は、なすべき仕事量と関係なく増え続けるという例を挙げている。

シリル・ノースコート・パーキンソン氏(引用:ウィキペディア)

第1法則: 仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

第1法則は、仕事量とその完了に要する時間に関係するものである。

例えば、ある木曜日に翌週の水曜日期限のタスクを与えられた時、その仕事の完了は、実際の仕事量に関わらず翌週の水曜日まで膨張するというものだ。

パーキンソンの第1法則の例

1時間の会議が設定された例を考えると、会議の目的達成に関わらず、1時間ちょうどまで会議が行われることがある。また、夏休みの宿題が8/31に集中してしまう経験をされた方も少なくないのではないか。これらのケースも、パーキンソンの第1法則により実際の仕事量(目標の達成)に関わらず、与えられた時間を全て満たすまで、必要な時間が膨張しているのである。

時間浪費の回避方法

前述の例において、与えられた時間を短くした場合でも、成果のクオリティは大きく変わらないと言われている。つまり、無駄な時間を浪費している可能性があると考えて良い。

この無駄な時間の発生を回避するためには、計測可能な目的を提示して常に意識し、その完了を適宜判断することが重要だ。例えば会議を行う際には、参加者と「会議のゴールは〇〇である」と認識を合わせる。その目的が達成され次第、会議の終了予定時間に関係なく終了する、というアプローチで時間の浪費は回避可能である。

第2法則: 支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

第2法則は、支出と収入に関係するものである。

これは第1法則における完成のために与えられた時間を収入、実際にかかる時間を支出に置き換えたものと考えられる。例えば毎月の収入が20万円である場合、その人の月の支出は20万円まで膨張するというものだ。

無駄な支出の回避方法

無駄な支出の回避方法として、毎月の収入が20万円あり、そのうち5万円を貯金したいケースを考えてみる。

何も意識しなければ、最終的に5万円を貯金に残すことは第2法則(支出額が収入額まで膨張)により困難となる。そのため、5万円の貯金を実現するためにはまず5万円を貯金する。それにより15万円を使える収入として、支出が膨張する範囲が15万円までとなり確実に貯金できるようになる。

毎月5万円貯金の実現方法

投資家のウォーレン・バフェットも「お金を使った後で、残った分を貯金するのではない。貯金したあとで、残った分を使うのだ。」と述べている通り、無駄な支出を回避するには、まず貯金を行うようにする。

この記事を書いた人:菱井 康生

現在、株式会社メルカリのUXチームで、プロデューサー(プロダクトマネージャー)として業務しています。UX領域に強い興味を持ち、日々の業務でもその領域の改善に熱を注いでいます。