画像優位性効果
Picture Superiority Effect

文字のみによる学習よりも、画像を含んだ学習の方が内容を想起しやすく記憶に残りやすい現象

『百聞は一見にしかず』『A picture is worth a thousand words』ということわざがあるように、言葉のみよりも画像(絵)を含む情報伝達の方が学習しやすく記憶に残りやすい現象。心理学の分野では、PSE(Picture Superiority Effect)と呼ばれている。

ジョン・メディナの研究実験

ブレイン・ルール』の著者ジョン・メディナの実験によると、文字と言葉によるプレゼンテーションは、絵を用いたプレゼンテーションと比較した時、著しく記憶効率が悪い。具体的な数値を挙げると、言葉だけの伝達では72時間後、そのうちの10%しか記憶に残っていないが、これに絵を加えた場合、65%が記憶に残るとのことである。

※以下の図はあくまで参考イメージであり、実験で用いられたプレゼンテーションではない。

“文字のみ”と”絵と文字を組み合わせた”プレゼンテーションによる記憶効率の比較

このように、人は絵と文字を組み合わせて情報を伝えられた場合、文字のみで伝達された時と比較して情報をより記憶することができる。

ジョン・メディナ氏 (引用:Googleより)

効果の応用

画像優位性の身近な応用例として、プレゼンテーションが想像しやすい。箇条書きで文字を書き並べるよりも、絵を入れつつシンプルな言葉で説明する方が記憶に残りやすいということだ。

例を挙げると、スティーブ・ジョブズ氏のプレゼンテーションが有名である。メッセージを極力絞りシンプルにまとめられた氏のプレゼンテーションは、記憶に残りやすくまた聴衆を惹きつける。

絵と文字でまとめられたプレゼンテーション(引用:iPhone発表時のもの、YouTubeより)

このように、言葉だけではなく絵を盛り込みプレゼンテーションを際立たせることで画像優位性効果が現れ、相手によく伝わりより記憶に残すことができるようになる。

関連

この記事を書いた人:菱井 康生

現在、株式会社メルカリのUXチームで、プロデューサー(プロダクトマネージャー)として業務しています。UX領域に強い興味を持ち、日々の業務でもその領域の改善に熱を注いでいます。