プッシュ通知は、アプリケーションが現在実行中であるかどうかに関わらず受信される。
以前は専用アプリやサービスの利用が必要であったが、現在ではプッシュ通知APIがW3Cで標準化が進められ導入が容易になってきている。
アプリからのプッシュ通知
設定でプッシュ通知の設定をオンにしていればスマートフォンに通知が表示される。
- SMSの受信通知
- ショッピングサイトのキャンペーンのお知らせ
- アプリからのプッシュ通信

定時プッシュの例(FINCアプリ)
ブラウザからのプッシュ通知
ユーザーが許可をした上でブラウザが起動していれば、通知が画面上に表示される。
- 動画サイトのフォロー中ユーザーや、チャンネルの更新を通知する
- ニュースサイトで、最新のニュースを通知する
メリットとデメリット
メリットとして、ユーザーは簡単に情報を回収することができる。結果的に、しばらく利用のなかったユーザーに再度の利用を促しリテンションの効果が期待できる。
何度も同じものに接触していると、接触した物事に対して好意を抱きやすくなるという単純接触効果(ザイアンスの法則)によりユーザーのサービスに対する好感度を上げやすくなることも期待できる。
デメリットとして、株式会社ジャストシステムが行った調査では頻繁な「プッシュ通知」が原因でアプリを削除した経験がある人が46.6%に上る、という結果がでている。送るタイミングや回数、内容によっては迷惑メールのような存在になってしまうのである。
ユーザーを知ることが成功のカギ
メルマガや広告と同じように、ユーザーの邪魔にならない運用が必要である。ユーザーの関心事をリサーチしないまま無差別に送ったり、無闇に大量の通知を送ると逆効果になる。プッシュ通知を受け取るかというユーザーの意志をきちんと確認し、設計をすることが重要である。