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レスポンス時間の法則 Response Time Limits Law

Webサイトやアプリケーションの最適化をする上で、頭に入れておきたい3つのレスポンス時間のこと。

レスポンス時間の例

  • 0.1秒:システムが即時にレスポンスしていると感じる時間(結果を表示する以外に特段行うべきことはない)
  • 1.0秒:ユーザーの思考が邪魔されないと感じる限界の時間で、これ以上は遅延を感じ始める。
  • 10秒:ダイアログを出しているときにユーザーに対して注意を引く時間の限界。「処理中」を表すインジケータの表示時間

通常、レスポンス時間は早ければ早いほど良いのだが、レスポンスが早すぎてユーザーがついていけないということもあり得る。例えば、ウェブサイトをスクロールするとき、スクロールの速度がとてつもなく速かったらどうだろうか。見たいコンテンツのところでスクロールを止められなくなってしまうことになる。

 

レスポンスを即座に返せない場合はどうするのか

一方、レスポンスを即座に返せない場合は、パーセント表示やインジケーターなどでユーザーに絶えず進捗を伝えるのが鉄則である。
Macの起動画面でもインジケータを表示して、ユーザーにストレスを与えないようにしている。
Macのプログレスバー
そうすることによるメリットは3つある。

  • システムがクラッシュしたのではなく、処理中であることを示して、ユーザーを安心させる
  • ユーザーに対してどれぐらい待てばいいのか示すことができ、その間にユーザは他のことができる
    (正確な時間がわからない場合は残り時間を数字でを表示せず、グラフックのみにする)
  • 表示を行うことでユーザーが飽きずに済む

あらかじめ残り時間がわからない処理の場合は、パーセント表示ができないが、それでもどれぐらい処理を行ったのかという表示は可能である。
例えば、総数がわからないデータベースを検索しているシステムの場合でも、検索したデータベースの名前を表示することはできる。それも不可能な場合はグラフィック表示を行うようにする。

短い処理時間(2秒から10秒)の場合、正確なパーセント表示はやりすぎで、却って表示が速すぎてユーザーがストレスを感じることになる。その場合、あまり目立たない表示にするのも一つの方法である。
また、素早く数字が変わる「処理中」のカーソル表示をスクリーンの下の方に小さく表示し、どのくらい処理を行ったかを示す方法がある。

フリーランスのエンジニア。 2001年東京都立大学(現首都大学東京)経済学部卒業。独立系ソフトハウス(システム開発)、株式会社シンプレクス(金融機関向け取引システムの開発・運用)を経て2011年よりフリーランス。フリーランスになってからは、スマホアプリ、サーバーサイド(Java,Railsなど)と様々なプロジェクトで開発に携わる。現在は会社員時代にお世話になった企業様でRPAプロジェクトで開発を担当している。 ダイエットのためにランニングとヨガを5年ほど続けているが、どちらもガチになる一方で全く痩せないことが最近の悩み。

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