調査を開始する前に、質問内容を決めておき、調査対象者から回答を集めるインタビューの形式を構造化インタビューという。構造化インタビューの代表的な手法は、アンケートである。
具体的には、以下のような一問一答の形式で質疑応答が行われる。
質問 | 回答 |
---|---|
あなたはこのサービスを欲しいと思いますか? | はい。 |
あなたはコンビニで、どのようにお支払いしますか? | 電子マネーを使います。 |
複数人のインタビュアーが同じ観点で回答を集められる
構造化インタビューは、事前に質問する内容が決まっている。複数人がそれぞれ別の場所でインタビューを実施しても同じ質問を投げるため、インタビュアーのスキルに関わらず同じ観点で回答を集められる。そのため、結果を集計した時に同じ基準で回答を評価できる。
例えば、電子マネーのアプリに関するインタビューで「あなたが一番利用する電子マネーを教えてください」と聞いた場合、全員から利用している電子マネーのサービスを聞くことができる。全ての回答に対して「ユーザーは、どのサービスを利用しているのか」という同じ基準で評価できる。
回答を深掘りすることができない
構造化インタビューは回答に重ねて質問をしないため、事前に質問を用意していない場合は、回答を深掘りできない。
構造化インタビューの場合、使っている電子マネーのサービスを聞いた後に、インタビュアーがアドリブで「どうしてその電子マネーを使っているのですか?」と聞くことは推奨されていない。複数人がインタビューしている場合、1人が理由を聞いても他の人は理由を聞いていない可能性がある。
回答に対して理由を聞く必要があると事前に分かっていれば、理由を尋ねる質問を加えておくべきだ。
事前に計画していた質問に加えてアドリブの質問も行うインタビューの形式は「半構造化インタビュー」という。
関連用語
- 半構造化インタビュー
- 非構造化インタビュー
- デプスインタビュー
- フォーカスグループ
- ユーザーインタビュー