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なぜ人は手を広げてしまうのか?読書会で見えた「集中できない本当の理由」

エンジニアスタッフの、かじしまさちこです。

スキルアップを目指していると、気づけばあれこれ手を出してしまい、結局どれも身になっていない。
そんな経験はないでしょうか。

「集中が大事」と分かっているのに、なぜか成果が出ない——。私自身も、同じ悩みを抱えていました。

「集中しろ」は正しい。でも、難しい

2025年7月25日、読書会『大切なことだけやりなさい』に参加しました。

今回のテーマは非常にシンプルです。 「なぜ私たちは、あれこれ手を出してしまうのか?」

誰しもが抱く悩みだからこそ、当日の議論はとてもリアルで深いものになりました。

本書は、アメリカの著名なスピーカーであり、ビジネスコンサルタントのBrian Tracyブライアン・トレーシー氏による『Focal Point』の翻訳書です。成功の鍵は、「最も重要な一点=フォーカル・ポイント」に集中することだと説いています。

Brian Tracy氏
httpslearningedgejpbriantracy より引用

「他人より早く目標に到達できる人の秘密」が紹介されていますが、よくある「成功ノウハウ本」ではありません。

むしろ、「本当に大切なことを見極め、それ以外を手放す覚悟があるか」を厳しく問う一冊です。以前の読書会でも取り上げられた『7つの習慣』や『アトミックハビッツ』ともつながる、本質的な問いが詰まっていました。

フォーカル・ポイントとは何か

フォーカル・ポイントとは、文字通り「最も力を注ぐべき一点」を指します。

虫眼鏡で太陽光を一点に集めると紙が燃えるように、私たちの限られたエネルギーも、集中させることで初めて大きな成果を生み出します。逆に言えば、以下のような状態では、どれだけ努力しても成果には結びつきません。

  • やることが多すぎる
  • 目的が曖昧
  • なんとなく手を動かしている
虫眼鏡で太陽光を一点に集めると燃える

振り返ると、仕事が停滞している時の私はまさにこの状態でした。

読書会では「10,000時間の法則」も話題にのぼりました。例えばオリンピック選手や大谷翔平選手のようなトップアスリートは、成功のために膨大な時間を一点に投じます。大谷選手が「飲み会に行く時間があるならトレーニングをする」と語っていたように、何かを成し遂げる人は、それ以外の選択肢を明確に捨てています。

あれこれ手を広げていては、この「膨大な時間」を捻出することは不可能です。限られた時間を本当に価値あることに使う覚悟こそが、成功への第一歩なのだと実感しました。

なぜ人は集中できないのか

「集中が大切」と分かっていながら、なぜ私たちは目移りしてしまうのでしょうか。 議論を通して見えてきたのは、技術的な問題ではなく、もっと根本的な原因でした。

  1. 自分が何を目指しているのかが曖昧
  2. 物事の優先順位を決める「判断基準」がない
  3. 思考が整理されていない

つまり、「どこに向かうのか」が決まっていないからこそ、不安を埋めるために手を広げてしまうのです。

成果を分けるのは「意識の解像度」

書籍の中で特に印象的だったのが、「意識を向けたものが成果を生む」という考え方です。

これは私の趣味であるヨガにも通じます。同じポーズをとっていても、「何も考えずにやる」のと「骨盤や筋肉の動きを細かく意識してやる」のとでは、効果も疲労度も全く異なります。さらに、インストラクターさんに見られているという「適度な緊張感」があるだけで、集中力は格段に跳ね上がります。

ヨガも意識するのとしないので負荷が大きく変わる

仕事も同じです。「いま、何のためにこれをやっているのか」という意識の解像度によって、行動の質は劇的に変わるのです。

「何のためにやるのか」がすべてを変える

読書会では、大本さんが「3人のレンガ職人」の話を紹介してくださいました。

同じ作業でも、以下の3つでは意味が全く違います。

  • ただレンガを積んでいる人
  • 家族のために働いている人
  • 大聖堂を作っている人

私も忙しくなると、目の前のタスクを「こなすだけ」になりがちですが、「この仕事の先にある目的」を再確認するだけで、アウトプットの質が変わることを再認識しました。

思考が行動をつくり、イメージが現実をつくる

「何を考えるかは自分で選べる。そして、行動はその思考によって決まる」 本書のこのメッセージは、以前の読書会で取り上げられた『オプティミストはなぜ成功するか』とも重なります。

重要なのは、単にポジティブになることではありません。「明確なゴールイメージを持ち、そこに向かって思考を整え続けること」です。

楽観的思考が成功の鍵

俳優ジム・キャリーが、無名時代に「1000万ドルの小切手」を自作して持ち歩き、のちに本当にそのギャラを手にしたという逸話があります。一見極端な例ですが、「イメージできないものは実現できない」というのは、目標達成における一つの真理ではないでしょうか。

1000万ドルの小切手を作って持ち歩き本当に1000万ドルのギャラをもらった

結論:手を広げてしまう本当の理由

今回の読書会を経て、一つの答えに辿り着きました。

なぜ人は手を広げてしまうのか? それは、「自分がどうなりたいか」という輪郭がまだぼやけているからではないでしょうか。

最後に、主催の大本さんの言葉が深く胸に刺さりました。 「マトモなことを、ちゃんとやることが大事」

  • 重要なことに集中する
  • 良い習慣を積み重ねる
  • 思考を整える

どれも当たり前のことばかりです。しかし、その「当たり前」を徹底してやり切れる人は、決して多くありません。だからこそ、凡事徹底こそが最短の成功ルートになるのだと感じました。

やりたいと思っても実際に始めて継続している人は少ない

おまけ:AIの声に感じた「違和感」の正体

今回の読書会では、少しユニークな場面がありました。風邪で声が出ない方が、AI音声を使って発表されたのです。

内容は完璧にまとまっていて分かりやすい。それなのに、なぜか心に残りにくい……。 この違和感について議論した結果、出た結論は「『誰が』話しているのかという温度感の欠如」でした。

技術がどれほど進化しても、そこに「人の意図」や「体温」が乗らなければ、真の意味で相手に届けることは難しい。この気づきは、今後のAIとの付き合い方や、自分自身の発信においても大切な視点になりそうです。

フリーランスのエンジニア。 2001年東京都立大学(現首都大学東京)経済学部卒業。独立系ソフトハウス(システム開発)、株式会社シンプレクス(金融機関向け取引システムの開発・運用)を経て2011年よりフリーランス。フリーランスになってからは、スマホアプリ、サーバーサイド(Java,Railsなど)と様々なプロジェクトで開発に携わる。現在は会社員時代にお世話になった企業様でRPAプロジェクトで開発を担当している。 ダイエットのためにランニングとヨガを5年ほど続けているが、どちらもガチになる一方で全く痩せないことが最近の悩み。

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