チームで合意する
議論が噛み合わないとき、原因はたいてい人ではありません。同じ言葉が別の意味で使われていたり、決める人が決まっていなかったり、発散と収束が同時に起きていたりします。このページでは、前提を揃えるところから、組織の形が設計に表れてしまう話までを順に並べました。
まず前提と言葉を揃える
同じ語が途中から別の意味になると、正しく見える議論でも崩れます。作り手が集まるほど「自分に分かることは皆にも分かる」という錯覚は強くなります。
決め方を先に決める
責任者を二人置くと、その仕事は誰のものでもなくなります。広げる時と絞る時を混ぜると、どちらも中途半端になります。
議論の質を保つ
最初の発言に揃ってしまった会議は、ただの一人の意見になります。声の大きさと、根拠の強さは比例しません。
- 7 群衆の知 Wisdom of the crowd 多数の推測が当たるのは、各自が独立して考えた時だけだ。最初の発言に揃った会議は、ただの一人の意見になる。集める前に、先に書かせろ。
- 8 藁人形論法 straw-man argument 相手の主張を単純にすれば、簡単に論破できる。倒したのは、誰も言っていない案のほうだ。反論する前に、要点を相手の言葉で言い直せ。
- 9 信念バイアス Belief Bias 結論に納得できると、途中の筋道は確かめられない。正しく見える話ほど、飛んだ箇所が見過ごされる。賛成した時こそ、順番に読み直せ。
- 10 ダニング・クルーガー効果 Dunning–Kruger effect 知識が浅いほど、自分の理解を高く見積もる。だから最も自信のある声が、いちばん危ういことがある。声の大きさではなく、根拠の有無で決めろ。
組織の形は設計に出る
画面の分かれ方は、部署の分かれ方に似ます。構造を直したいなら、話す相手のほうを先に変える必要があります。