人の記憶には、長い間覚えている長期記憶がある。その中でも、自発的に思い出すことができ、言葉やイメージで表現可能な記憶を顕在記憶という。
顕在記憶はさらに2種類に分類され、「あの店は美味しかった」といった個人の経験に基づく記憶のエピソード記憶と、歴史の年号など一般的な知識として覚えた記憶の意味記憶がある。
潜在記憶と顕在記憶の違い
長期記憶の他の種類には潜在記憶(implicit memory)がある。
顕在記憶 : 自分の意思で思い出すことができる記憶。宣言的記憶とも呼ばれる。
潜在記憶 : 自分の意思とは関係なく、無意識に思い出してしまう記憶。
潜在記憶 : 自分の意思とは関係なく、無意識に思い出してしまう記憶。
例えば「テストの時に勉強内容を思い出す」「旅行の思い出を振り返る」といった、本人の意思によって思い出され、言葉やイメージで他者に伝えることができる記憶は顕在記憶である。
「歩行する」「自転車に乗る」「キーボードのブラインドタッチ」など、動作の詳細を考えたり思い出さなくても無意識にできる動作は潜在記憶によるものである。
顕在記憶は2種類に分類
顕在記憶は、エピソード記憶と意味記憶の2つに分類される。
エピソード記憶
個人の経験に基づく記憶。
エピソード記憶の例
- 卒業式で一緒に記念撮影した友達
- 初めてデートをした場所
意味記憶
事実に基づいた一般教養に当たる記憶。
意味記憶の例
- キリンは首が長い
- ロンドンはイギリスの都市である