フィボナッチ数列は、自然界に多くみられる数列であり、黄金比に関連している。具体的な数例は以下のようになる。
人はフィボナッチ数列による黄金比を美しい・整っていると感じやすいという特性がある。フィボナッチ数列の中の数は、フィボナッチ数と呼ばれる。
イタリアの数学者Leonardo Fibonacciが1202年に発行した書籍「算盤の書」の中で、インドの計算手法の一部として紹介された。紹介者にちなみで、フィボナッチ数列という名前が定着したが、それよりも早くインドの僧侶Hemacandraが1150年ごろ著書に記述している。
フィボナッチ数列と黄金比
フィボナッチ数列の特徴として、隣同士の比率を取ると数が大きくなるに従って徐々に1.61803…で表される黄金比に近づいていく。
以下はフィボナッチ数列を使った長方形を組み合わせて作った黄金比のスパイラル。
このようなフィボナッチ数列のスパイラルは自然界にも見ることができる。
例)ひまわりの種
UIやデザインへの応用
人はフィボナッチ数列による黄金比を美しい/整っていると感じやすいため、デザインやレイアウトへ応用することもできる。フィボナッチ数のみをレイアウトの比率に利用すると、整ったレイアウトにすることができる。
2と5を組み合わせたレイアウト
2と3と8を組み合わせたレイアウト
このようにフィボナッチを意識することで、より理論に基づいたデザインにすることができる。
フィボナッチ数を使うことで整ったレイアウトを作成することができるが、ナビゲートや情報設計をきちんと考え、見た目だけの整理にならないように注意が必要である。