人が「役に立ちたい」「達成したい」という自ら行動する(内発的に動機付け)ことに対して、他人から報酬を与えられる、圧力をかけられる(外発的動機づけ)が行われることによって、やる気が減少する現象。
自分で自分の行動を決めていると知覚している時には内発的に動機づけられるが、他者から統制されていると知覚している時には外発的に動機づけられる。
この現象は、1971年心理学者エドワード・L・デシ氏とスタンフォード大学心理学教授マーク・R・レッパー氏が、行なった実験によって判明した。
アンダーマイニング効果の例
- 子供が親に喜んでもらうために手伝いをしていたら(内発的な動機付け)、親がお小遣いをくれた(外発的な動機付け)。その後子供は、お小遣いをもらえないと家事を手伝わなくなった。
- 子供がおやつを食べ終わってから掃除をしようと思っていたところ(内発的な動機付け)、通りかかった母親に掃除をするよう怒られた(外発的な動機付け)。その後子供は、掃除をする意欲がなくなった。