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ネームコーリング効果 Name Calling Effect

ある対象や人に対してネガティブなラベルや名前を付けることで、その印象や評価を意図的に下げる心理的操作のこと

説得・プロパガンダ(特定の意見や信念を広めるために情報を操作し、感情に訴えかける手法や活動)・広告などにおいて頻繁に使われるテクニックのひとつであり、論理的根拠よりも感情的反応を引き出すことを目的としている。

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ネームコーリング効果

提唱者

クライド・R・ミラー画像

クライド・R・ミラー:引用 https://en.wikipedia.org/wiki/Clyde_R._Miller

この効果自体は古くから政治的プロパガンダや広告の中で使用されていたが、明確に体系化したのはアメリカの教育学者Clyde R. Miller(クライド・R・ミラー)である。

彼は1930年代にアメリカのプロパガンダ分析機関「Institute for Propaganda Analysis(プロパガンダ分析研究所)」のメンバーとして、ネームコーリングを含む7つのプロパガンダ技法を提示した。

クライド・R・ミラーの「7つのプロパガンダ」

  1. 悪口を言うこと
  2. きらびやかな一般論
  3. 転送
  4. お客様の声
  5. 平凡な人々
  6. カードのスタッキング
  7. バンドワゴン

プロパガンダ分析研究所(IPA)

1937年から1942年まで活動していたプロパガンダ分析研究所(IPA)は、アメリカ合衆国を拠点とする組織で、社会科学者、オピニオンリーダー、歴史家、教育者、ジャーナリストで構成されていた。

プロパガンダの増加が人々の批判的思考力を低下させているという懸念から、カートリー・マザー、エドワード・A・フィリーン、クライド・R・ミラーによって設立。

IPAの目的は、合理的な思考を刺激し、人々が時事問題について十分な情報に基づいた議論を行うための指針を提供。

「人々に何を考えるかではなく、どのように考えるかを教える」こと。 IPAは、民主的な生活様式に対する潜在的な脅威となり得る国内プロパガンダ問題に焦点を当てた。

関連用語

参考文献・書籍

UX DAYS TOKYO オーガナイザ/デジタルマーケティングコンサルタント 著書 ・ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザインGoogle Search Consoleの教科書 毎年春に行われているUX DAYS TOKYOは私自身の学びの場にもなっています。学んだ知識を実践し勉強会やブログなどでフィードバックしています。 UXは奥が深いので、みなさん一緒に勉強していきましょう! スローガンは「早く学ぶより深く学ぶ」「本質のUXを突き止める」です。

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