バック・オブ・ザ・ドレッサー (家具の裏側)
Back of the dresser

あらゆる部分は同一の品質基準を満たすべき、という原則

タンスなどの家具には表面が綺麗な木目調でも、裏側は板のままというものがある。
一方で、裏側が綺麗で表側が板のままというようなことは滅多にない。

同じ家具の表面と裏面
引用元:ニトリネット

目に触れる部分より目に触れない部分の方が、品質が低くなるのが一般的である。そのため、目に触れない部分の品質が、製品の総合的な品質の指標になる。

雑誌PLAY BOYで行われた、Apple社創設者であるスティーブ・ジョブズ氏へのインタビュー記事での発言が「バック・オブ・ザ・ドレッサー」の由来とされている。

スティーブ・ジョブズ氏
引用元: Wikipedia

記事には以下のように記載されている。

「自分がタンスを作る大工だとしたら、壁に面していて見えない背面にも、合板ではなく美しい木材を使う。」

When you’re a carpenter making a beautiful chest of drawers, you’re not going to use a piece of plywood on the back, even though it faces the wall and nobody will ever see it. You’ll know it’s there, so you’re going to use a beautiful piece of wood on the back. For you to sleep well at night, the aesthetic, the quality, has to be carried all the way through.
(引用元:Playboy Interview: Steve Jobs

iMacの背面のように、「見えない所にも気を使う」という考えは製品にも反映されている。

ディスプレイ背面も美しくデザインされたiMac
引用元 : 価格.com | 『本体 背面』 iMac Retina 5Kディスプレイモデル

Webサイト・サービスでも、家具の裏側を作らないようにする

ユーザーがよく使う機能だけ品質を高め、あまり利用しない機能を「家具の裏側」とみなして品質向上を手薄にした場合、コストは低く抑えられる。しかし、品質向上を手薄にした機能を使ったユーザーは製品全体に対して「品質が高くない」という印象を持ってしまう。

「品質が高くない」という印象を与えないためには、製品全体で一貫した品質を担保することが重要である。

下の画像では、①の画面ではコンテンツを配置しているが、②の画面では「商品回収のお知らせ」という重要な情報なのにも関わらず、内容をWebページ上で閲覧できずPDFへのリンクがあるのみで、手を抜いている印象を受けてしまう。

関連用語

参考文献

参考サイト

この記事を書いた人:かじしま さちこ

フリーランスのエンジニア。
2001年東京都立大学(現首都大学東京)経済学部卒業。独立系ソフトハウス(システム開発)、株式会社シンプレクス(金融機関向け取引システムの開発・運用)を経て2011年よりフリーランス。フリーランスになってからは、スマホアプリ、サーバーサイド(Java,Railsなど)の開発が多い。
ダイエットのためにランニングとヨガを4年ほど続けているが、どちらもガチになる一方で全く痩せないことが最近の悩み。