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バンドワゴン効果 Bandwagon effect

利用者が多いことが、さらに利用者を増やす現象

製品やサービスの利用者が多いと「自分も使ったほうが良いのでは」と感じ、利用者が増えていく現象。利用者が多いことで、無条件に良いものだと思い込む心理効果によって起こる。

バンドワゴンが流行したことが名前の由来

バンドワゴン効果の名前は、バンドワゴンが選挙で流行したことに由来する。バンドワゴンとはサーカス用に作られた華やかな四輪車である。1848年の大統領選挙の際に、バンドワゴンを使ったキャンペーンが行われた。キャンペーンには、当時人気だったサーカスの道化師ダン・ライスを起用したこともあり、多くの民衆の注目を集めた。

注目を集められると考えて、バンドワゴンをキャンペーンに使う政治家が増加した。この現象は「Jump on the bandwagon(流行に乗る)」として広まった。

バンドワゴンの写真

選挙キャンペーンにバンドワゴンを使うことが流行した
引用元:Wikipedia

利用者が多いものが良いものだと思い込む

多くの利用者がさらに利用者を増やす要因は、多数が支持している行動や選択は正しいと感じる心理効果である。利用者は製品やサービスを選ぶ際に、自分で考え判断することを嫌う傾向がある。利用者が多いものが良いものだと思い込み、無意識に同じ選択をしてしまう。

例として、マクドナルドのサクラの行列騒動がある。マクドナルドは新作ハンバーガーの先行発売でサクラを行列に並ばせた。行列を見ることで「人気なのは新作のハンバーガーが美味しいからに違いない」と思い、多くの人がさらなる行列を作った。結果、1店舗の過去最高となる売上高を記録した。

マクドナルドの長蛇の行列

サクラが作った行列を見て「食べたい」と思わせる
引用元:マクドナルド店舗売上高の新記録 クォーターパウンダー効果

周囲に惑わされず、自分で考えるべき

周囲の言動や行動に惑わされることなく、自分で考え行動することが必要である。

自分で考えることなく、多数の行動や選択で自身の判断を決めることは便利である。しかし、意図的に同じ行動をする人を多数用意すれば、利用者は騙されてしまう。

多数の行動に従うことは、無意識に他の利用者を騙す側にもなる。騙される人が騙す人になることで、騙される人をさらに増やす。二番目の悪者という絵本では、金のライオンが作った嘘の噂を本当の事か確認せず、むやみに信じて広めてしまった動物たちを「二番目の悪者」としている。

二番目の悪者

引用元:Amazon

複眼思考をもてば自分で考えることができる

複眼思考を持てば、周囲に騙されずに自分で考えることができる。複眼思考とは、常識に囚われずに多角的な視点で考えることである。周囲の行動や選択の理由や背景を考え批判的に捉えることで、自分にとって最適な行動や選択を考えることができる。

知的複眼思考法

引用元:Amazon

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参考サイト

参考文献

BtoB人事業務アプリのコンサルタント→エンジニア→BtoCのWebディレクターを経て、再度BtoB業務アプリとなる物流プラットフォームのUIUXに挑戦。オンライン/オフライン双方でのBtoBUXを改善すべく奮闘中。

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