情報を整理し表現する時の整理方法。「5つの帽子掛け」とも呼ばれる。
場所(Location)・アルファベット(Alphabet)・時間(Time)・カテゴリ(Category)・階層(Hierarchy)の頭文字を取ってLATCH(ラッチ)と表現される。
提唱者のRichardSaulWurman氏は、「情報を整理する方法は有限で、場所・アルファベット・時間・カテゴリ、または階層によってのみ整理できる」と主張したため、「究極の5つの帽子掛け(The Five Ultimate Hatracks)」と呼ばれる場合もある。
(参照:Latch: The Five Ultimate Hatracks)

リチャード・ソール・ワーマン(Richard Saul Wurman)
出展(Richard Saul Wurman)
Location(場所)
物理空間の画像などの場所と情報をセットにして整理できる。
ショッピングモールの中の地図や大学のキャンパスマップ、電車の路線図でみられる。

ショッピングモールの地図と情報を合わせて表示している尼崎キューズモールのフロアマップ
参考:尼崎キューズモールフロアマップ
Alphabet(アルファベット)
情報をアルファベットや五十音順で整理すると、辞書のような使い方ができるため文字の順序を頼りに探し当てられる。

ブランド名がカテゴリ分類されているディアモール大阪の例
参考:ディアモール大阪
対象の名称を知らないユーザーはブランド名から調べることはできないので、たとえ整理された情報があったとしても機能しないケースが出てくる。そこで、対象のブランド名をカテゴリ分類することで少しでもユーザーに理解しやすいように設計する必要がある。
Time(時間)
時間での整理は、年表やニュースといった時系列に沿った情報を見つけやすくする。
Twitterも時系列で投稿情報が整理されている例と言える。

時系列で情報が表示されているコカ・コーラの例
参考:日本におけるコカ・コーラビジネスの歴史
Category(カテゴリ)
カテゴリは色、形、種別、素材、価格、モデル、など類似性や関連性で分類する方法。5つの方法の中で、最も幅広く情報を整理できる。
服や食品、動物にいたるまで様々な目的の情報整理に利用できる。

参考:Amazonのカテゴリ一覧
Hierarchy(階層・連続量)
階層は、情報が他の情報とどのような度合で連続して繋がっているかを示す整理方法。
レビュー順、PV数、人気ランキングは、ECサイトでよく利用されている。

参考:楽天市場のランキング
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