カラオケリモコンの情報設計を改善すれば売上があがる!?

カラオケのコントローラーって進化していますね。とっても使いやすくなっているものがたくさんでていますし、TVとの連携企画などもあるんですね。

久しぶりに行くと歌いたいものが多くて時間がすぐになくなってしまいます。ただ、歌い続けるとレパートーがなくなってきて、何を歌おうかな?ってなります。

選曲の行為は盛り上がりにくくなる

探す行為をしている間は、歌っている人を見ることもないので盛り上がりにかけてしまいます。逆に言うと、歌いたい曲がすぐに見つかれば、歌っている人の曲を聞く様になり盛り上がります。聞いている人も、熱唱している人を見たり、歌っている曲から連想して「あの曲もあった!」なんて、記憶の紐がほどけていきます。

「履歴」ボタンは、その部屋を使った人が歌った曲名がわかります。人が歌ったものから連想して選曲することができるからです。

既存のリモコンも基本を正せばもっと選曲しやすくなる

選曲が上手にできればカラオケ自体も盛り上がる要因になりそうですが、現状のカラオケリモコンは、残念ながら選曲しやすい設計になっていません。

それは、情報設計の基本とUIの基本がなっていないからです。まずは、情報設計から見ていきましょう。

既存のカラオケリモコンの情報設計は、「あいうえお順」になっています。曲名も歌手名もです。もちろん、検索もできますが、曲名を忘れた。あのアーティストの名前ってなんだっけ?ってなったりします。ワードを思い出せなければ、検索ツールは使えません。

最近ではどのカラオケのリモコンにも登場している「あの頃」という文脈の選曲はそれカバーできる1つの手段になっていて、年代を入れるとその頃に流行った歌を見つけることができます。

Googleのアーティストページを参考にしてみる

Googleのアーティストを検索したサープスページには、「曲」というタブがあります。ここを見ていただくと、そのアーティストの代表曲から人気順に曲名が表示されています。

カラオケの情報設計もGoogleを参考にして曲名を人気順に変えるとわかりやすくなるはずです。曲名を知っている人からすると「あいうえお順」が便利に感じられますが、そもそも曲名を知っているので検索するでしょう。特に、マイナーな曲を好む方は、曲名まで知っている可能性が高いです。少数派の操作はなくしても良いというわけではないですが、大半の方は、メジャーな曲を歌うので全体的に満足度や利便性があがります。

1アーティストが200曲ある場合もあり、人気順ではそれをスクロールするまでに時間がかかる。と思われる場合がありますが、どうしても五十音順が必要ということであれば切り替えボタンを作れば良いだけでしょう。ただ、五十音順の選曲方法がマイノリティになります。

本当は誰の**って曲って検索できればいいのかもですが。

よくありがちな、何でもいれてしまうミス

あまり使っていない機能でも、それを使うかも知れない。という発想で、機能だけを追加していく方がいますが、シンプルにすることがデザイン上で優れた要素です。ユーザーは、いくつも機能があれば、どれをどの様に使うべきかわからなくなってしまいます。特に、同じような行為をするものに関しては特にです。いくら切り替えがあっても、今どっち?とか。切り替え自体が面倒になる場合もあります。なので、カラオケに関しては五十音順はなくても機能としてまっとうする想定しています。

基本UIができていないところ

細かく言い出すときりがないので、大きなところで出来ていないUIをご紹介します。

1)操作の解説文章がボタンより目立つ

カラオケのリモコン:ログインはこちらが目立ち過ぎている

ウェブのデザインでも良くある間違いですが、操作させる説明文がそのボタンより目立ってしまうケースが、このリモコンにもありました。それは、ログインボタンと左側にある説明文章です。カラオケでログインするほどのヘビーユーザーであればその説明はリモコンに入れる必要はないです。万が一入れるとしたら、操作ガイドを紙面で作って解説する程度でカバーできるはずです。

2)中止・キャンセルのボタン

演奏を中止させるボタン

これも基本のUI設計ができている人であればすぐに理解できるのですが、演奏中止の操作を行したいと思ってこの操作をしているので、操作を進めるためのボタンは、まず右に配置するのが基本です。この操作に注意喚起が多く含まれる場合は左に持っていく場合もあります。

操作の「はい」、「いいえ」は、時にどっちの意味?ってなる場合があるので、ともっと明瞭化させるために「中止する」としても良いです。

色に関して、「はい(中止する)」ボタンは、中止を”進める・行う”という意味で緑でも良いですし、注意喚起を持たせたいという意味では赤でも悪くはありません。ただ、キャンセルの意味の「いいえ」ボタンは緑にする必要はありません。グレーなどで装飾すると良いでしょう。

画面の例

このリモコンの場合、他のページのボタンも色がたくさん使われていて、意味が異なるのにページによって色が同じだったり、同じ操作や意味でも色が違っていたりして、決して使いやすいUIではありませんでした。

ユーザーが直感的に利用するには色はとっても有効的に利用できます。使いやすくなるので、歌いやすく、盛り上がることで延長の要因になりえます。ぜひUIの基本を学んで使いやすいカラオケリモコンにして、売上貢献に繋がるデザインをしてもらいたいです。

あいうえお順はカーナビにも存在

情報を五十音順に整っていれば良いと思っているのはカラオケリモコンを作成している企業だけではないようです。

1年前に購入カーナビも五十音順でした。そして設計に時間がかかりイライラするという体験をしました。それに比べ、Yahoo!のカーナビなどはとっても便利なので、何万円も出してカーナビを購入するのは躊躇してしまいますね。

テスラーが人気なのも、オンラインのナビゲーションと連動して使いやすいことが理由の1つであると私は考えていましたし、実際にその点も考慮しました。

ユーザーが常に使う、人気のものを優先的に出すというのは当たり前の情報設計です。コツさえ掴めば難しくないので、まずは、基本をおさえておきたいですね。

この記事を書いた人:大本 あかね

UX DAYS TOKYO オーガナイザ/デジタルマーケティングコンサルタント 著書 ・ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザインGoogle Search Consoleの教科書 毎年春に行われているUX DAYS TOKYOは私自身の学びの場にもなっています。学んだ知識を実践し勉強会やブログなどでフィードバックしています。 UXは奥が深いので、みなさん一緒に勉強していきましょう! スローガンは「早く学ぶより深く学ぶ」「本質のUXを突き止める」です。