TOP ☆思考・マインド 【ディスカッション参加レポート】成功するDXに欠かせない視点とは?

【ディスカッション参加レポート】成功するDXに欠かせない視点とは?

こんにちは、UX DAYS TOKYO(以下UXDT)スタッフの森です。

DX解説セミナー、DXコンサルタントなど、DXに関する言葉を目にするようになりました。

DXを成功させたい企業ニーズの表れかと思います。

DXを成功させるには、当たり前ですが理解している必要があります。

しかし、DXを説明するときに「私が思うDXは〇〇だと思います」と、自信のない話し方をしていませんか?

そこで今回は『DXとデジタル化の違い』をテーマに開催したディスカッションを元に、DXを理解し、成功させるための大切な視点を紹介したいと思います。

よくわからないことはできないと考えてしまう

DX推進に苦労する原因の一つに、社内の協力を得られない状況があります。「難しいことはできない」、「時間を使えない」などが理由になりやすいです。

ディスカッション主催者の大本より紹介のあった記事には、大企業の管理職の大半で、DXに対してネガティブな印象を持ち、説明もできない状況が発生しています。
2021年8月6日に、DX人材の資質・能力評価と育成サービスを提供するInstitution for a Global Society 株式会社が行った「DX業務に関する意識調査」では「面倒くさそう」、「大変そう」など、ネガティブな回答が44%もありました。

次のグラフは、2021年8月24日に株式会社ドリーム・アーツが調査した「大企業におけるデジタル変革と業務への取り組み状況について」の発表データです。
経営層・管理職1000人に調査を実施したところ、59%が全社的・部分的にDX推進に取り組んでいると回答し、そのうち29%は「具体的にどういう取り組みをしているかわからないと回答しています。

また、「DXとデジタル化の違いについて説明できますか?」という問いに対して、73%が「違いを説明できない」と回答していました。

それぞれの調査結果から考えると、「DXはよくわからない=わからないものは難しい=難しいものはできない」そんな思考に陥っています。これでは、DXが成功しないのは当たり前です。

ディスカッション参加者もふわっと解釈していた

ディスカッションで「DXとデジタル化の違い」について、参加者それぞれの解釈を発表し、話し合いました。

参加者のほとんどがふわっとした解釈で、UXDTスタッフの池田さんを例に上げると、デジタル化は「既存の作業を部分的にデジタルに置き換え、効率化を行い生産性を高める手段」という解釈である一方、

DXに対しては「デジタルツールを活用して新しい価値を生み出す」という手段寄りの解釈をしている印象でした。

他の参加者の意見も一部抜粋して紹介します。

  • 組織の一部門ではなく、組織全体がデジタル化を行う
  • インターネットを利用して、ユーザー体験を高速で変化させていく
  • ターゲットに合わせて製品・サービスを含めた全体の体験を再構築する

発表の中で、主催者の大本から「DXを正しく捉えていないから手段にばかり目が行ってしまう」と指摘がありました。

ディスカッション参加者の池田さんが思う、DXとデジタル化の解釈

そもそもDXとは?

DXとはDigital transformation(直訳するとデジタルによる変容)の略で、経済産業省では以下の通りに定義しています。

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。
引用元:デジタルトランスフォーメーションを推進するための ガイドライン (DX 推進ガイドライン) Ver. 1.0
DXとはデジタルに対応・活用できるよう、組織が変革すること

DXとはデジタル世界に対応した組織体制・マインドに変容すること

続いて大本より「DXの本質とはアナログ中心の世界から、デジタルの世界へ移行していく過程そのものである」と解説がありました。

取り組みとしては、IoTやAIなどの技術面の導入になりますが、DXを考えるために「組織のマインドを変え、顧客視点を持つこと」が大切だと言います。

ビジネスモデルや組織体制、企業文化・風土というマインド面も、デジタル世界に対応できるように「変革させる」ということなのですね。

DXとデジタル化の違いディスカッションスライドの抜粋

ビジネスを成功させるDXには顧客視点が必須

ビジネス成功の土台は顧客視点

DXに関わらず、ビジネスに成功したいのであれば、顧客視点は欠かせません

DXを行う上で手法にばかり囚われてしまうことがあります。デジタル化は今後、ビジネスの世界でも必須ですが、顧客視点を忘れていては、何もなりません。

DXはツールではなく、移行過程なので「DXに力を入れいこう!」と行動したからといって、ビジネスがうまくいくわけではありません。

デジタルの世界であっても、顧客視点でビジネスを考えなければ、企業視点に陥ります。企業視点でビジネスを考えてしまうと、顧客にとって必要のないもの、不便を強いるものを生み出します。

これでは、DXを導入をしたとしても、ビジネスは失敗します。

私がDXに抱いていたイメージは「IT技術を導入して業務効率化を行うこと」でした。
ディスカッションに参加して、IT導入やデジタル化はただの手段でしかなく、DXの本質は「デジタル世界で、データとテクノロジーを活用するために組織のマインドを変容(トランスフォーメーション)させること」だという学びを得ました。

さらに、DXでビジネスを成功させるなら、顧客視点で考えることが必須であることが大きな気づきでした。

手段や言葉の比較だけで理解を止めるべきではない

ディスカッション中「DXとデジタル化の違い」について議論していましたが、大本から「DXとデジタル化の違いを明確に説明できる必要はないけど、違いを知っておくからこそ、それぞれを深く理解できる。しかし、世界では違いに関してそんなに注目されていないと指摘がありました。

日本ではUIとUXの違い、DXとデジタル化の違いなど「AとBの比較」が言及されやすいです。

また、手段にばかり目が行きがちで、根本的な理解に至る前に、有名人の発言を鵜呑みにして、理解が止まってしまいます。

それではUXerとして、視座が低いままであると、記事「UXとUIの比較以上の勉強をしよう」で気付きました。

DXでビジネスを成功させたい方は、IoTやAIの導入という手段に着目するのではなく、顧客視点に立ち、IT活用によって何を実現したいのか考えてみてください。

実際のディスカッション動画をご視聴いただけると、DXでビジネスを成功させるために欠かせない視点の理解が深まります。

組織のマインドが原因で、不祥事を起こした某銀行の事例など、記事中では紹介しきれなかった話題もありますので、ぜひご覧ください!

「DXとデジタル化の違い」ディスカッション動画はこちら

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