ゴルディロックスの原理
Goldilocks principle

選択肢が複数ある場合、多くの人は平均的なものを選んでしまう法則

同様の種類で段階の異なる3つ以上の選択肢があると、多くの人は平均的なものを選んでしまうこと。
松竹梅効果とも呼ばれ、竹(平均的なもの)を選んでしまう人が多いことを表す。平均より上・平均・平均より下、それぞれを選ぶ確率は、おおよそ2:5:3と言われている。

ゴルディロックスと3匹の熊

語源はRobert Southeyロバート・サウジーによるイギリスの有名な童話「ゴルディロックスと3匹の熊」にちなんで名付けられた。

「ゴルディロックスと3匹の熊」のいち場面
引用: wikipedia

物語に登場する”ゴルディロックス”という名の女の子が、3匹の熊が住む家に入る。そこで熱いお粥・ぬるいお粥・中間の温度のお粥の中から「中間の温度のお粥」を食べて、ベットも固すぎるベッド・柔らかすぎるベッド・中間の固さのベッドの中から「中間の固さのベッド」に寝る。

このように人間は同様の種類で3段階のものが並んでいると、中間をちょうど良いものとして選択することが多い。

プロスペクト理論との関連性

人は利益より損失の方を大きく感じてしまう「プロスペクト理論」に陥る傾向がある。
そこで3種類の選択肢が並んでいると、人はどうしても隣のものと比較してしまうため、失敗したくないという損失回避の心理が働き、無難な真ん中を選んでしまう。

マーケティングでの利用

値段が高いハイエンドモデル、値段が安いローエンドモデル、中間の値段のモデル。
3種類の商品を同時に発売して、真ん中へと誘導することが多く見られる。

例えば、iMacの購入も3モデルを並べて比較している。
iMac
参照:iMacを購入

様々な分野におけるゴルディロックス

宇宙空間におけるゴルディロックス

惑星は恒星や銀河の中心から離れすぎても近すぎても過酷な環境となり生命を維持することができない。生命を維持することができる可能性があるちょうど良い中間をゴルディロックス領域、またはハビタブル・ゾーンと言う。

経済におけるゴルディロックス

景気が過熱も冷え込みもせず、低成長・低金利にある経済状態をゴルディロックス経済もしくはゴルディロックス相場とも言う。

アンケートにおけるゴルディロックス

3段階以上の回答選択肢があるアンケート(良い・普通・悪い など)をおこなうと、真ん中の「普通」を回答しがちである。
11段階の選択肢で調査を行うNPSネット・プロモーター・スコア)という顧客ロイヤリティ(企業や製品ブランドへの信頼・愛着の度合い)を数値化する方法では、「この製品・サービスを親しい友人や同僚に進める可能性はどのくらいありますか?」という質問に対し、0〜10の点数をつけてもらう。点数(推奨度)に応じて顧客を0〜6 批判者、7〜8 中立者、9〜10 推奨者という3つのグループに分類して、「推奨者の割合-批判者の割合」で顧客のロイヤリティを算出する。
ゴルディロックスの原理で選ばれやすい5や6の平均的な選択肢までを批判者とすることで、優良顧客がどれだけ存在するかを鮮明に出すことができる。

関連用語

参考サイト

この記事を書いた人:山田 和広

株式会社PR TIMES エンジニア。
2000年慶應義塾大学環境情報学部卒業。新卒でWEB制作会社に入社。その後、映画宣伝会社でハリウッド映画等の公式サイト作成・オンライン宣伝企画を担当。2014年4月PR TIMESへフロントエンド・エンジニアとして入社し、サービスの企画・開発を行っています。