TOP お知らせ UX DAYS 本編 レポート 未来を形成するデザイン【ジェイソン メスット – インタビュー】

未来を形成するデザイン【ジェイソン メスット – インタビュー】

UX DAYS TOKYO 2024 のカンファレンスに登壇したキャリアパスコンサルタント兼UXデザイナーのJason Mesut(ジェイソン・メスット)氏に、キャリア発展の方法やデザイナーの資質についてインタビューを行いました。

カンファレンスでは、メスット氏が長年にわたって磨き上げてきた革新的なビジュアルフレームワークを用いたキャリア構築の方法が紹介されました。彼のフレームワークは、17年にわたる深い洞察と経験から生まれたもので、デザインチーム、リーダー、個々のデザイナーが自分のキャリアと向き合い、深く見つめ直すための強力なツールとして参加者にインスピレーションを与えました。

多くの経験から没頭できるキャリアを探る

Q:自分を振り返り、正しい方向に個人のキャリアを発展させるための第一歩は何だと思いますか?

(ジェイソン・メスット氏):最初は、好きなことを知る前に様々なことを試してみる必要があります。デザインエージェンシーで働くことが良い理由の一つは、多様なプロジェクトを迅速に経験できるからです。得意か不得意かに関わらず、色々なことを試してみて、自分が本当に好きなものを見つけることが重要です。

Q:企業で視覚的フレームワークのワークショップを行う際、注意すべき点はありますか?

(ジェイソン・メスット氏):まず、人々が率直に意見を交わせる安全な環境を作ることが重要です。人々が自分について率直でなければ、ワークの価値がありません。匿名であっても、自分に正直になれないことがあります。デザインや議論に視覚的要素を使用することは、非常に抽象的な概念を具体化し、構造化するのに役立ちます。

メスット氏が提唱したビジュアルフレームワークの1例

「好奇心」が協力や信頼を築く

Q:組織の共創において、デザイナーの役割は何だと思いますか?

(ジェイソン・メスット氏):組織の共創におけるデザイナーの役割は、好奇心、想像力、そして批判的思考が重要です。データが示すものだけでなく、好奇心が示すものを追求することが非常に大切です。好奇心は、想像力や批判的思考、コラボレーションを促進し、人々を理解するのに役立ちます。他者を理解することで、チーム内でより良い協力関係を築けると信じています。

信頼を構築するには時間がかかり、時には非常に脆いものです。信頼は、同じ時間を共有し、率直に接することで生まれます。UXデザイナーはユーザーに対して好奇心が多いですが、利害関係者に対しても同じように興味を持つことが重要です。

まとめ「未来の自分を形作るJason Mesutのアプローチ」

ジェイソン・メスット氏は、デザインを通じて未来を形成することに重点を置いています。彼のアプローチは、多様な経験を通じて自分に本当に合う道を見つけることや、安全で率直な環境で意見を交わせる枠組みを提供することにあります。こうした方法は、個人と組織が自己反省を通じて成長し、信頼に基づいたコミュニケーションと協業を促進します。

特に、好奇心、想像力、批判的思考はデザイナーとしての必須の資質であり、これらは絶え間ない学びと理解の過程を通じて、チーム内外で意味のある関係を構築するのに重要な役割を果たします。Mesut氏のアプローチは、デザインの領域を超えてあらゆる分野での問題解決に有効な強力なツールとなり得ることを示しています。

スピーカー紹介

ジェイソン・メスット(Jason Mesut)

エグゼクティブコーチング、コミュニティリーダーシップ、そして戦略コンサルタントとして活躍する専門家です。彼の焦点は、複雑な問題を解決し、持続可能な成長を促進することにあります。

メスット氏は、ロンドンのIxDA(Interaction Design Association)の共同リーダーを務めており、20年以上にわたってUXの分野で豊富な経験を積んできました。彼が設立したコンサルティング会社「Resonant」では、多様な大企業クライアントに対してデザインやコーチングを提供し、その実績は高く評価されています。

彼の著書『Shaping Design』は、デザインとリーダーシップに関する彼の深い知識と経験が盛り込まれています。

まずは言葉を覚えよう

「UX用語」のカテゴリー

UXを取り入れるためのマインドセット

「UX格言」の新着

UX格言 一覧

現場の声をリアルで届ける

動画で学ぶUX 「You X Tubo(ゆーえっくすつぼ)」の新着

You X Tubo(ゆーえっくすつぼ) 一覧