「こんなユーザーに使ってほしい」「ユーザーはこんなニーズがあるはず」と妄想だけでサイトを作ってはいませんか?妄想で制作をすすめると、ユーザー視点ではなく開発者視点になっていまい、結果としてユーザーの満足が得られないものになってしまいます。
ペルソナやジャーニーマップは妄想で作るものではない
サイト制作の過程でペルソナやカスタマージャーニーマップ作成を行うケースが増えていますが、妄想や想像で作り上げてはいないでしょうか?
これらのUXツールを使う目的は、ユーザーを理解しプロジェクトメンバー間で共通認識を図ることです。ツールを使うことが目的化し、肝心のユーザー情報を妄想で作っていては、本当のユーザーを理解することはできません。「ペルソナやジャーニーマップを作ること」が目的にならず、ユーザーに向き合うことが大切です。ツールを使う前には必ずリサーチやインタビューを行い、データをもとに作成しましょう。
仮に予算などの問題でリサーチができないとしても、営業やカスタマーサポート(サクセス)など日頃顧客対応しているスタッフの声を聞いたり、顧客データを分析するなど、なるべく妄想ではなく根拠やデータに基づいて設計を行うことが重要です
妄想で作らないために
制作前には必ずリサーチを行う
制作を始める前にリサーチを行ってユーザーニーズを正確に把握しましょう。手法は課題やプロダクトによりますが、以下が比較的簡易に行える手法です。
- 行動観察・SNS観察
- 営業に同行し実際のユーザーにヒアリングする
- 現場観察・エスノグラフィー調査
- 電話やオンラインでのインタビュー・ヒアリング
予算・期間がないからリサーチは実施しないのではなく、小さなことでも視点を持って取り組めば、プロダクトは大きく変わります。
作って終わりにしない、テストを繰り返す
リサーチをして、ユーザーニーズが明確になったのであとは作って終わり、とはいきません。せっかくニーズが分かっても、それに応えられるサイト・プロダクトになっているか検証することが必要です。サイト公開後だけでなく、サイト開発中にモックアップの段階でユーザーテストを行い、設計やコンセプトがユーザーニーズに応えられているのかを検証することも大変有効です。