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AIプロダクトはユーザー中心に設計する

スタッフのかじしまです。
私は、Dan・Saffer(ダン・サファー)氏の「ユーザーセントリックAIデザイン設計」に参加するにあたって、ダンさんが出演していたポットキャストの動画をみんなでみる予習会に参加しました。

AIは賢くないが上手に生かせば便利

AIは大量のデータとその答えを基にルールを生成しています。手書き文字を識別するAIには、数多くの手書き文字のサンプルとそれに対応する答えをあらかじめ学習させる必要があります。

AIからは学習データとその答え以外のものは出てきません。仮に、学習データや答えが不適切な場合、結果として不適切なルールが生成されてしまいます。

サファー氏は動画の中で、「AIを使用したプロジェクトの90%が失敗に終わり、その一因は不適切なデータやモデルにある」と指摘しました。

私たちにはAI=機械、機械=完璧」という思い込みが少なからずあります。しかし、実際にはAIは完璧ではありません。それは、発展途中ということもありますが、今後未来においても完全なものになることはありません。

UX DAYS TOKYO 2017に登壇した、Cennydd Bowles(ケニー・ボウルズ)氏が「トロッコ問題のような人間でも判断が難しい問題をAIに解かせるべきなのか?倫理的に判断するものをどこまで認識できるのか?」とAIの課題について解説してくれました。

日本でも、企業の面接と合否判定をAIが行う「AI面接」が話題になりました。もちろん、マークシートのような白黒ハッキリする問題であれば機械での採点は可能ですし、野菜の品評にAIカメラなどが搭載されている例もあります。しかし、人生を決めてしまう採用面接を本当にAIにさせてしまって良いのでしょうか?

UX DAYS TOKYO 2016に登壇した、Chris Noessel(クリス・ノッセル)氏は、3種類のAIについて解説してくれました。人間のような高度な能力をもった汎用的な知能である AGI(Artificial General Intelligence:汎用人工知能)と AGIを超えたASI(Artificial Super Intelligence:人工超知能)の2種類のAIと、実際にすぐに使えるのは特定の分野に特化したNarrow AI(狭いAI)の3種類です。

AIというと、高度な能力をもった汎用的なAIを想定してしまいがちですが、Narrow AIでのプロダクト実装を行うだけで充分な場合が多くあり、サファー氏もこの考えを前提に設計しています。

話は少し逸れますが、UX DAYS TOKYO 2016・2017と8年ほど前に行われた知識が、2024年、今現在でも通じる考え方だったと感じることができました。

AIの特性を生かして、今すぐ使えるプロダクトを作ろう

AIのプロダクトをビジネス成功させるには、コスト(費用)のことも考えなくてはなりませんが、既存のプロダクトと同じようにフリーミアムで進めてしまうケースを見聞きします。

AIの場合、「AIにデータを学習させるためにサーバーを常時稼働させて、高額の請求が来た」という経験は珍しくありません。動画では、大学のAI研究を行い、2日で100万円の請求が来たと話しています。(驚)
このように、AIには高額なパソコンや稼働コストがかかります。AIを使用した製品を市場に出しても、コストに見合わなくなればビジネスとして成り立ちません。

サファー氏は、「AIイノベーションを高リスク・高リターンの事業と捉えるのは誤りで、AIが間違えても許容される、リスクの低い用途を見つけることが大切です。」と述べています。

その成功事例として、ボイスメールの文字起こしやSotifyのdaylistを紹介しています。ボイスメールの文字起こしは大まかに正確であれば十分で、ユーザーは後で確認したりスパムとして削除したりできます。Spotifyのdaylistに気に入らない曲があっても、スキップしてしまえば気分を害してしまうこともありません。

私たちはAI技術の習得に注目しがちですが、何にAIを適用するかがより重要となります。

プロダクトの価格も、ユーザー心理で変わってきます。ビジネスとしてAIを成功させるためのプライス設計は、知っておくべきだとおしゃっています。

カンファレンスとワークショップでAIを学んで、プロダクトに生かそう

AI設計にはユーザー中心のデザインが必要であることを予習会で理解できましたが、実際に、どのように設計するかは難しいです。知識を得たとしても、簡単にデザインできるものではありません。

多機能のアプリがあっても、一部の機能しか使わない場合と同じく、AIをたくさん実装しても意味がありません。ユーザーが本当に欲しい、便利だと思うことを、現在のAIで実装できる範囲で学べるのがこのワークショップの特徴です。ユーザーが便利に使えるAIデザインを一緒に学びましょう!

いち早く学び、リードしていきましょう。UX/UIデザインやコンサルタント企業では、1つのサービス・プロダクトができるくらいインパクトがある内容です。なぜなら、まだ書籍にもなっていないですし、カーネギーメロン大学でしか学べない内容だからです。アドバンスが取れるスキルを身に着けていきましょう。流行になる前に!自分の価値を高めていきましょう

3.17(日)ワークショップ「ユーザーセントリックAIデザイン設計

参考リンク

フリーランスのエンジニア。 2001年東京都立大学(現首都大学東京)経済学部卒業。独立系ソフトハウス(システム開発)、株式会社シンプレクス(金融機関向け取引システムの開発・運用)を経て2011年よりフリーランス。フリーランスになってからは、スマホアプリ、サーバーサイド(Java,Railsなど)と様々なプロジェクトで開発に携わる。現在は会社員時代にお世話になった企業様でRPAプロジェクトで開発を担当している。 ダイエットのためにランニングとヨガを5年ほど続けているが、どちらもガチになる一方で全く痩せないことが最近の悩み。

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