Googleはカームテクノロジーデザインを採用し始めたが、まだ道はない

Digital Wellbeingデジタル・ウェルビーイングとは、Googleの新しい戦略で、デバイスの利用時間などを可視化し、使いすぎに自分で気づけるようにするための施策で、ユーザーに「テクノロジーの使用頻度を良く理解し、最も重要な事柄に焦点を当て、必要な時には接続を解除し、家族全員が健康的な習慣を身につける」よう手助けすることを目標としています。

ここ数年間で私が書いたり話したりしてきた原理をGoogleのような大手テクノロジー企業が採用したことを知り嬉しく思います。(ちなみに、私は昨年(2017年)、Microsoftと共に、最近発表されたプログラムに取り組んでおりました。)最近、私が表明したものに似たUX上の微調整をGoogleが採用したことを知ってすごく興奮しています。たとえば、Youtubeの「休憩を忘れずに。」という考え方の新しい機能がそうです。
これは自分に合わせた休憩を設定することができ、現在視聴しているものを中断して、画面から離れるよう促します。

先月(2018年4月)、TechCrunchで私はこのような発表をしました。
「タイムラインフィードは、感情に訴えかける誘惑を次々と生み出しています。これに対処するには、FacebookやTwitterは、ユーザーが設定した休憩時間を強制する中断ボタンを試してみるべきです。この休憩時間中は、タイムラインに関連する通知やコメントをユーザが受け取ることはありません」
主要なソーシャル・ネットワークは同様の機能を採用した方が良いでしょう。
また先日、デバイスに向けている時間や注意力を取り戻すための個人的なヒント「メール使用方法の合理化や電話通知のカスタマイズなど」を紹介したばかりなので、Googleが同社製品に同様の機能を実装したことを知り嬉しく思います。

デジタル・ウェルビーイングは出発点であり、まだまだ先は長いものです。Googleが同社製品をより落ち着いたものにできる分野は多く存在します。たとえば以下の分野です。

「休憩を取る」オプションのパーソナライズ及び合理化

現在のYoutubeのUIには、15分、30分、60分、90分、または180分のインターバルで休憩を設定するオプションが用意されています。しかし、この方法には問題があります。多くの場合、15分や30分が適切なインターバルになるとは言えないでしょう。本当に休憩が必要な時にではなく、見逃せない時に限ってポップアップが表示されることになってしまいます。

休憩させる時間の設定は、単なる時間によって決定されるべきではありません。各個人が必要だと感じる時に設定されるべきです。その設定は、わかりにくい設定パネルからではなく、AndroidまたはGoogle Chromeブラウザから簡単にアクセスできるプルアップメニューからユーザーが休憩を設定できるようにすべきです。

Google AIに関してより多くの承諾を得る

Googleのデジタル・ウェルビーイングには、カスタム・ルーティンを起動するオプションや、音声起動アシスタントに対するカーム・テクノロジー関連の機能強化が複数含まれます。Googleが、アシスタント製品の最大の問題点に取り組むことを期待しています。

その問題は、Googleのデバイスに常に監視されているという感覚にユーザーが絶えず悩まされていることです(「Googleのデバイスがユーザに常に耳を傾けていないのなら、『こんにちは、グーグル』と話しかけた時に、デバイスはそのことをどうやって知るのでしょうか?」)。

まさにこれが理由で、アシスタントをバスルームや寝室にインストールするのをためらっている人が大勢います。私の友人は最近、眠っている時にSiriに話しかけていたことに気づきました。そして、Siriがそれに答えていたことにも気づいたのです。

私の友人ミルラの寝言と、Siriの返答 #sleeptalkswithsiri

この不安への解決に、Googleアシスタントだけでなく他のAIデバイスも、もっと明確な承諾機能が組み込まれることを期待しています。

例えば、はっきりと確認できるオレンジ色の光を発するハードウェア式の「オフ」スイッチや、「グーグル、会話を聞かないで」という音声コマンド(手動でのみ無効にできる)などです。

Googleの新しいDuplex AIシステムにも同様の配慮がされた実装であれば良いなと思います。

Anil Dashアンリ・ダッシュKevin Kellyケビン・ケリー が提案していますが、ビデオカメラが赤い光を発する録画ボタンを使用しているように、Googleは、ユーザーがAIと会話していることを明確に伝えるようにすべきです。

最近私が懸念していることは、我々が所有する全てのデバイスに関しての問題を、Googleのデジタル・ウェルビーイングがほんの少ししか触れられていない場合、問題の種になってしまうのではないかということです。

その問題の種とは、ブルーライトに本来備わっている問題と同様で、注意力と睡眠に対する悪影響のことです。こちらについては来週さらに掘り下げていこうと思います。

こうした前向きなスタートをしたGoogleとMicrosoftに賛美を送ります。この調子でいけば、Apple、Facebook、そしてTwitterといった他の大手テクノロジー企業 も独自のカーム・テクノロジーの実装を発表するのではないかと考えています。

この記事は、2018/5/10に公開された、にカームテクノロジーで有名なAmber Caseアンバーケースのブログ記事Google Begins Adopting Calm Technology Design Principles — But Has a Way to Goを翻訳したものです。

この記事を書いた人:nayumi

東京在住のWEBデザイナー。
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