複数名で旅行に行く際「旅先に詳しいメンバーがたくさんいるからきっとこの旅行は成功する!」と思っても、意見がまとまらなかったり前提が合っていなければ、全員の納得する旅行にすることはできません。
これは、仕事のプロジェクトでも同様です。
たとえ、優秀なメンバーを揃えて、各々正しいことを言ったとしても、目的や前提などを共通認識しなければ、プロジェクトを成功には導けません。
プロジェクト成功には、チームメンバー間で共通認識を持つことが重要です。
共通認識をするために
全メンバーでキックオフミーティングをする
プロジェクト開始時のキックオフミーティングには、必ず全プロジェクトメンバーを参加させることが重要です。プロダクト開発を例に挙げると、キックオフは設計工程に関わるプロデューサー・ディレクターやアートディレクターだけで行い、エンジニアは参加させない、というのはNGです。設計工程メンバーだけでキックオフを行ってしまうと、開発工程で前提や目的が共有されず、優秀なエンジニアが良かれと思って実装した機能・インタラクションも、目的からズレてしまっては意味のないものになってしまいます。
UXの道具を活用する
ユーザー理解においても共通認識は重要です。ペルソナ、カスタマージャーニーマップ、ストーリーボードなどのUXの道具を用いることで、視覚的にもわかりやすく、共通認識が深まります。これらの道具を利用して共通理解を深めていきましょう。
振り返りを忘れずに。失敗を次に活かす仕組みを作る。
プロジェクトが終了したら、振り返りをする習慣を忘れないようにしましょう。振り返りの際は、KPT(Keep/Problem/Try)をプロジェクトメンバー全員で挙げていくことで、新たな気付きや、次に活かす取り組みを得ることができます。
※KPT:Keep(続けるべきこと/よかったこと)、Problem(改善すべきこと/悪かったこと)、Try(次にトライしたいこと)からなるフレームワーク。