シナリオがなくては、本当のUIは作れない

UXを学ぶ以前に、不動産業界のサイトを手掛けたときの話です。

物件検索サイトを作る際に、「業界No.1のサイトがこうなっているから、同じようなUIを作ってほしい」と言われました。出来るだけNo.1のサイトに似せてUIを作りましたが、リリース後になぜかユーザーはあまり利用してくれませんでした。

実際にサイトを使ってくれた友人に理由を聞いてみると、物件を探したい行動に対してサイトの導線が見つからず、やりにくかったからあきらめた、と言われてしまいました。

「UIを作成する前から、ユーザーの行動を意識していれば良かった」と、制作チームで反省したものです。

ユーザーの意図・行動は、設計前に調査して、シナリオで具体化しよう

ユーザーの行動や考えを具体化したものがシナリオです。
シナリオは、架空のものではなく、実際に利用したユーザーやこれからアプローチしたい見込顧客を調査して作り上げていきます。

シナリオ作成の一例を紹介します。

はじめに、ユーザーの実態を調査します。例えば、ヒアリングを行い、普段どのようにやっているか、その際にどんなことを考えているか、どのような状況下でやっているかを聞き出します。
次に、ヒアリング内容からインサイトを得て、実際のユーザーがとった「行動」の裏にある意図を探り、シナリオに落とし込みます。
最後に、シナリオを具体化しチームに共有する際は、ユーザーの状況や考え、行動が明らかになるようにしましょう。
その際に、ストーリーを活用してを伝える「ストーリーテリング」や、簡単なイラストで一連の流れを表した「ストーリーボード」といった方法を利用できます。

シナリオを作成して、ユーザーを理解してからUIを作ろう

シナリオを作成することによって、ユーザーがどのようなことを考えて行動しようとしているか理解できるようになります。
ユーザーの意図・行動に沿ったUI設計を行うために、設計前にシナリオを作ることはとても重要です。

ユーザーの行動を無視していきなりUIを作成しても、ユーザーにとって価値をもたらすUIになりません。
設計前にユーザーの行動を調査して利用シナリオを作ることを心がけましょう。

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この記事を書いた人:高田 信宏(Nobuhiro Takada)

Web・デジタルマーケティング分野のプランナー兼コンサルタントや教育業をしています。業務にUX視点を養うため、UXDTで学ばせていただいています。無意識を意識するって難しいですが、面白いです。
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