参加者インタビュー(フリーランス三留裕介)
UX DAYS TOKYO スタッフの土岡です。UX DAYS TOKYO 2017 のスピーカー5名も出揃い、イベントの準備が整ってきました。
今回は、前回の UX DAYS TOKYO 2016 の参加者では珍しいフリーランスの三留裕介さんに前回の UX DAYS TOKYO についてインタビューをしてきました。
まずは、自己紹介からお願いします。
三留裕介です。普段は、フリーランスで主にHTML,CSSのコーディングをしています。たまにJavaScriptとかPHPをいじったりしています。主に、コーポレートサイトやLP(売るための1枚のページ)を作ったりしています。
良くこのようなカンファレンスに参加されるんですか?
フリーランスだと、自分の興味の範囲でしかキャッチアップできないですが、カンファレンスだと、他の方の視点で情報を得ることができ、このようなカンファンレスでは効率的にキャッチアップできます。 横の繋がりができたりするので、懇親会にも積極的に参加しています。
UX DAYS TOKYO 2016 に参加しようと思ったきっかけは何ですか?
もともと「UX」という言葉は知っていたんですが、アバウトな知識でしかなかった。聞いたことやイメージでは分かるけど、本当の部分がわからなかった。他の人と仕事をするには知っといたほうがいいのと、自分の中ではっきりさせたかった。
参加して、いかがでしたか?ぼんやりは解消できましたか?
自分の中では、WEBやアプリの導線設計をするためのツールかなっと思っていたのですが、カンファレンスに参加して、更に広い領域だということがわかりました。
1人目、2人目のセッションに関しては、働き方というか・・・ライフワーク的な部分や、仕事の進め方に使えるかなと思いました。新たな発見でした!
中でも印象に残ったセッションは何ですか?
1つ目のセッション Jesse James Garrett が1番印象的でした。
すごく深くディープに見るんだけど、俯瞰でも見る。その視点を行ったり来たりする「16つのフェーズ」がとても印象的でした。
自分自身、1つのことに没頭しがちなので・・・少し離れていろんな業界の人と関わりを持ってみる。だけど(Deep)没頭しろ!みたいな。別の視点を持てという感じで。「Go for a Walk(夢中になりすぎるな)」と。
WEBには関係ないですけど、働き方に対して勉強になりました。他業種と関わりを持てとか、自分に役割を決めるなとか。
カンファレンスを聞いてから、ご自身の変化はありましたか?
俯瞰の目を大切にする部分は、自分の仕事にも活かせるなっと思いました。
そもそもコーティングって、作るだけになりがちなんですよ。作った後どんな風に使うとか活用するかがわかれば、それにあったコーディングの仕方ができるなっと思えるなって。今でも、その要素が生かされています。
2人目(Abby Covert アピーコパート)も同様のことを言っていました。
合意できる整理だったり、言葉を理解して、それを説明できるように整理する。コーディングでも「こんな仕様か」という部分で、その言葉を噛み砕いていかに相手に伝わる言葉にするということとか。
3人目の方(Kevin・Cheng ケビン・チェン)のアニメーション(漫画)での説明はとても分かりやすかった。
単純ですが、見てて面白かった。漫画にするって、分かりやすかったし、より合意を得やすいだろうなと。また、イメージが共通化しやすいと思いました。そして、漫画を描くことができるといいなとも思いました(無理ですけど・・・)。読むのは好きなんですけどね。
UX DAYS TOKYO 2016には、どんな人が参加すると良いと思いましたか?
UXは、仕事に活かせるため、実際には直接UXを業務として意識していない人でも参加したらいいんじゃないかと思います。
特に、コーディングとかしてる人とか。言葉を知れるし、共通認識も持てるし。
すごく著名な人がきて、分かりやすく説明してくれるので効率的に学ぶ場としてはいいんじゃないかなって思います。あと、自分のようなフリーランスの方も、参加した方がいい思います。自分の仕事の設計もできるようになりますよ!
日本のセミナーとの違いは、ありましたか?
海外の方は、理詰めが強い。「なぜそれをやっているのか?」が強い気がする。 以前、UX DAYS TOKYOを運営しているWeb Directions Eastの大本さんがやってる別のカンファレンスでも「なぜ?そう思ったのか」という部分をしっかり説明されていた。常に問いを立てるのはいいなっと。
UX関係で最近のオススメの本とかありますか?
■今日から始める情報設計 は、カンファレンス後、購入しました。
2番目に登壇されたAbby Covert (アビー・コバート)さんの、主にもっと俯瞰的な視点で見るというお話が書かれています。仕事のスタイルやライフワークで使える部分がたくさんありました。。フリーランスって柵が全くないのでルールを自分で決めなきゃいけないんです。そのルール決めの参考になりました。人生設計にも役立ってます。
三留さんにとって、UXってどう考えになりますか?
UXって”全てにおいてのゴール”になりそうな気がしています。結局、全てのサービスの体験を提供するものだと思うので、それをどう活かすかを学べるのがUXかな・・・・
三留さん、お忙しい中、ざっくばらんにお話しいただきありがとうございました!
インタビューを終えて・・・
私自身もWEBを制作する側ではなく、企画からUX業務への転身ということもあり、三留さんとお話して共感する部分がたくさんありました。「UXは、全てにおいてのゴール」っていい言葉だなって思います。全てのサービスで使えるなっと思ってます。なので、今はUXには関わってないという人にも、「なるほど!」って共感いただける部分がたくさん詰まっているカンファレンスではないかと改めて思いました。今年のUX DAYS TOKYO 2017が楽しみになってきました。