学びのスタンス

生徒は客なのか?

先生をわざと?怒らせて体罰させる事件

2019年1月に起こった「炎上させようと生徒がわざと教師を煽って殴らせた!?」問題は何を意味するでしょうか?生徒にも複雑な思いがあったとは思いますが、私が想定するに、根本に生徒が客だと考えているベースがあるのではないかと考えています。

弊社サービスには、法人研修やカンファレンスがあります。ビジネス的に考えると、受講生がお客様になります。参加者の大多数は満足で素直にいろいろな学びをされている方がほとんどですが、中には、お客様スタンスで先生の評価をする人がいます。そのような考え方をする人は、主に自分が理解できなければ否定しがちです。それでは何の学びもありません。

批判スタンスが学びの邪魔

評価する(お客様)スタンスのマインドは、自分の考えとは違うものは否定します。共感する内容があっても、重箱の隅を突くようなマインドで細かい点を突くようになります。もちろん、中には面白くない授業や期待はずれのものもありますが、わたしは、その様な授業は途中で抜けるか、その講演者が何を言いたかったのか、具体的に考えます。そして、駄目な点を探り、自分にないかチェックして反面教師としての学びを得ます。しかし、単純に自分が客というスタンスの方は、自分が聞きたい内容ではない。思ったのと違った。などと否定します。当然、評価スタンスの方は、本当の事でも耳障りの悪いことを聞くと気分を悪くします。この様な、お客様スタンスで何が学べるでしょうか?

Yahoo!知恵袋での「生徒は客かの質問」

生徒は客かどうかという問い:Yahoo!知恵袋

日本では少なからず、生徒はお客で、お客様が上位という認識の文化があり、Yahoo!知恵袋では「学校の先生より、生徒のほうが立場は上ではな。。。」の書き込みがあります。先生でしょうか?悩んでいるようですね。

Yahoo!知恵袋のベストアンサー

ベストアンサーに選ばれた回答には、客であってもサービス提供者側と対等な立場だとしています。私も同感です。お客様も同じ対等だという文化が日本でも多く広がってほしいです。

学びの満足度アンケートなんて糞っ喰らえ

セミナー・イベントの後の感想を取るところがあります。うちでも行っていますが、評価や感想を聞くことはほぼしません。ユーザーは、感想を記載するフィールドがあれば、特に感じたり、思っていたわけではないが、せっかくあるので記載しないと悪いな?という心理で何か埋めようとします。そんな、ポライトネス理論から出てくる「勉強になりました!」「ありがとうございます。」という言葉など参考になりません。仮に何か気がついたことがあったら記載してもらうフィールドを設ければ十分です。

感想のフィールドがなくても、感動した方からは、FBやメールで「たくさんの気づきや勉強になりました。」と感謝のことを言っていただけます。そのため、UX DAYS TOKYOでのアンケートは、理解度やNPS的な情報を得るだけに留めています。セミナー・イベントの参加者からの情報は、これだけで目的は十分果たせます。

記憶力の学びから脱却しよう

日本の学問は考えることより記憶することにフォーカスされています。1980年以前は東京大学の世界ランキングは10位以内でしたが、2019年は50位圏内でレベルも下がっています。日本だけでなくアジア全体でという話もありますが、シンガポール大学は上がっています。ランキングだけが評価ではないかも知れませんが、1つの評価になります。

記憶の価値はより下がってくる

記憶はスマホやパソコンでできるようになっているからこそ、これからは、発想が大切になってくると言われていますが、今現在も思考は重要です。記憶だけの力をつけ、深く考えることもせず、表面的な要素だけを追うことから脱却しましょう。

○○を学ぼう。というスタンスが大切

学びの深さは、受講生の話を聞くことで、どこまで理解ができているか判断できますが、同じような頭の良さ(IQ)の人が同じ講座に受講していても、受講するスタンスによって学びが大きく異なります。

現在スタッフは25名弱いて、私の講座にも良く受講してくれるので、講座のレポートを出してもらっていますが、入ってきたばかりの人は、上記のような思考のある方もいるので、「***がよかった。」と講師のレクチャーの評価をします。

そして、その方に、数日経って、何が学べたかを聞くと、ほぼ覚えていません。○○を学ぼうと目的を持ったスタンスの人は、○○とはこういうことか?などと考え、頭を働かせて受講しているので、この講座では○○が学べたということの記憶が残ります。同じような頭脳でも変わってきます。

事実、スタッフからはUX DAYS TOKYOのスタッフになったことで、学び方が変わった。考えるようになったと言われます。考えて学ぶことで自分の言葉に出来、プロダクトの発想や進め方、デザインへのディレクションに自信が湧いた。と言います。

自分の頭で考え自分の言葉にすることが大切

アウトプットすることが良いとブログの記事でも良く見ますが、アウトプットだけが目的になってもいけません。内容だけを羅列してもそれは意味がありません。自分の解釈で自分の言葉でレポートすることが大切です。

この記事を書いた人:大本 あかね

UX DAYS TOKYO オーガナイザ/デジタルマーケティングコンサルタント 著書 ・ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザインGoogle Search Consoleの教科書 毎年春に行われているUX DAYS TOKYOは私自身の学びの場にもなっています。学んだ知識を実践し勉強会やブログなどでフィードバックしています。 UXは奥が深いので、みなさん一緒に勉強していきましょう! スローガンは「早く学ぶより深く学ぶ」「本質のUXを突き止める」です。