── プロダクトマネージャー・UXデザイナーのために
こんにちは、大本です。
正直に告白すると、私も最初は「これからはAI時代だ!」なんて言って、AIをどう活用するかばかりを考えていました。今振り返ると、ちょっと浅はかでした。反省です。
みなさんの中にも、こんなふうに感じている方はいませんか?
- 毎日のように新しいAIツールが出てくるので、「追うだけで精一杯」
- 自社でも「プロダクトにAIを組み込もう」「業務を効率化しよう」と動いてはいるけど、本当に正しい方向性なのか不安
実は私自身、11月15日に開催する「AI for UX」ワークショップの準備の中で、Gregさんの記事を読み、大切な気づきを得ました。
それは―― 「AIをツールとして使う発想のままでは足りない」ということ。
プロダクトマネージャー、デザイナー、そして経営者のみなさん。
AIはどの業界にも確実に入り込んできます。だからこそ今、私たちが学ぶべきは「どう使うか」ではなく、**「どう共創するか」**です。
忘れてはいけません!プロダクトに価値を与える、プロダクトマインドがベースになっています。
AIの何を学ぶべきか?AIに質問してみた
プロダクトマインドでAI活用するにしても、まずは何を学ぶべきかをChatGPTに聞いてみました。笑
いい質問です!UXデザイナーがAI時代に学ぶべきことは、「AIをどう使うか」よりも「AIをどう活かし、人間にとって意味のある体験を設計するか」という視点にあります。プロダクトデザインの観点で整理すると、以下のスキルと知識が重要になります。
1. AIリテラシー(仕組みの理解)
- AIの基本原理:機械学習、ディープラーニング、生成AI(LLM・画像生成など)がどう動くかの概略を理解しておく。
- AIの強みと弱み:AIが得意な領域(大量データの処理、パターン認識)、苦手な領域(常識判断、倫理的判断)を把握する。
- データの役割:どんなデータが必要で、どんな偏りやリスクが生まれるかを理解する。
2. AIを組み込んだUX設計スキル
- プロンプトデザイン:LLMや生成AIを「ユーザー体験の一部」として設計するスキル。
例)入力欄の設計、補助的な問いかけ方、誤解を防ぐガイドメッセージなど。 - インタラクション設計:AIとのやり取りを「人間らしい自然さ」と「誤解が生まれにくい透明さ」でデザインする。
- パーソナライゼーション:AIが学習した情報をどう「その人に合った体験」に活かすかを設計する。
3. 倫理・信頼性デザイン
- 説明可能性 (Explainability):なぜその答えが出てきたか、ユーザーが納得できる形で示す工夫。
- バイアス管理:AIがもたらす差別・偏見を防ぐためのチェックポイントを設計に組み込む。
- 透明性:「これはAIが生成したものです」「AIが推奨しているが、最終判断はあなたです」と伝えるUI。
4. プロダクトデザイン視点で学ぶべきこと
- ユースケース探索:AIがあることで「新しい価値」を生む場面(例:検索から提案へ、操作から自動化へ)を見極める。
- ワークフロー統合:既存の業務や生活の流れにどう自然にAIを組み込むか。
- 評価と検証:AIが生み出したアウトプットを、ユーザー視点でどうテスト・改善するか。
5. これから価値が高まるスキル
- データとUXの橋渡し:データサイエンティストと協力して「このデータをどう体験価値に変えるか」を考える力。
- 会話型UX設計:チャットボット、音声UI、エージェント型AIとの対話体験を設計する力。
- AI時代の情報設計:ユーザーが迷わないように、AIが出す膨大な情報を整理・提示する力。
まとめると:
UXデザイナーがAI時代に学ぶべきは、
- AIの仕組みを理解するリテラシー
- AIを体験設計に活かすデザインスキル
- 倫理・信頼性を担保する視点
- 新しいユースケースを創造する発想力
(ここまでがAIが出してくれた情報)
パラダイムシフトできるかが、生き残れるかの分かれ目
AIの回答でさえも、「AIをただ使う」のではなく「どう活用するか」を学ぶべきだと言っていますね。
そして、AIリテラシー(仕組みの理解)という言葉はさらっと出てきますが、実際は仕組みの理解すら曖昧なままの人が多いのではないでしょうか。私自身、「AIって結局何なのか?」と根本から問い直すことになりました。
パラダイムシフトを起こせるかどうかが、企業が生き残れるかどうかの分かれ目です。
そして今では、私たちはAIを“使う”のではなく、“共に作り上げていく”存在なのだと実感しています。そのためには、RAGファイルを基盤に作り、議論し合うことにも納得感を持てるようになりました。
日本では「RAGファイルはエンジニアの領域」という考え方が根強い一方で、海外ではすでにRAGファイルを基盤にしたリーンな開発が当たり前になっています。だからこそ、私たちもワークショップを通じてマインドを切り替え、この新しいやり方を自分のものにしていかなければならないと強く感じています。
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