最適なユーザー体験を実現できるUXデザイナーになりたい

はじめまして。UX DAYS TOKYOスタッフとして活動している金鉉敏(キムヒョンミン)と申します。普段は定性調査&分析、UI設計やUX推進など、UXデザイナーとして業務しています。またアプリ開発や大学院でのUX研究など、業務外でも様々な活動をしています。
今回は、私のUXとの関わり方を交えた自己紹介をいたします。

UXとの出会い

私は2015年にUXと出会い、多くのセミナーなどに参加しインプットしましたが、なかなか現場で活かすことは簡単ではなかったです。UXは当たり前に重要だと思いつつも、何か腹落ちしない状態でした。苦労をしながらも業務はもとより多くのセミナーや書籍、大学院でUXについて経験してきました。

現在、”UX, UX”という言葉をよく耳にしますが、全員がUXを本当に理解した上で、”UX”という言葉を使っているでしょうか。”ユーザー経験(体験)”について考えていればUXを考慮していると漠然と考えていないでしょうか。主観的ではなく論理的にUXを考えていくことが大切だと思っています。

UXは不明瞭なものですが、UXに基づいて検討を重ねていけば、ユーザーの課題を解決できることに魅力を感じ、UXについてもっと深く研究しようと思いUX分野を専門にすることにしました。

UX DAYS TOKYOで感じたこと

毎月開催されている「コンテキストの理解と実践」の様子

最初UX DAYS TOKYOのセミナーに参加したのが、2017年3月の「コンテキストの理解と実践」というセミナーでした。今まで深く意識せずに使ったサービスやプロダクトがどのような意図で開発されているのかなど、プロダクトとユーザーとの接点ポイントを理解しながらUX視点で見分ける目を養うことができました。また、他のUXセミナーとは異なり本質的なUXが理解でき、刺激やアハ体験を得ることができました。

UX DAYS TOKYO2017のカンファレンス:正しいMVPと顧客の学習(Melissa Perri)

さらに、年1回世界から著名なUX関係者を招いて行う日本最大UXカンファレンスが東京で行われており、私は毎年参加しています。日本だけ閉じてUX勉強を行うとなかなか世界のUX動向が分かりにくいし付いていけない部分がありますが、UXカンファレンスで世界のUXや実践法などを学ぶことができました。うまく活用すればすぐ現場で使える内容なので私は学んだ実践法を用いて現場で活かしています。

UXを学ぶために必要なもの

1. 仲間や師匠がいると継続できる

UXを考えるたびに感じますが、やはりUXは継続的に研究することが大切です。しかし、一人でUXについて学習を継続していくことは、なかなか難しいことです。なぜかというと、適宜なフィードバックを得なければ正しく知識を得ているのかの確証もなく、成長しにくいからです。そのため、UXを勉強することには師匠をつくることが大切だと思います。
ここで言う師匠とは、UXの専門家、教授はもとよりUXを共に勉強していく仲間のことも指します。これがUX DAYS TOKYOのスタッフになったきっかけの一つです。

UX DAYS TOKYOのスタッフの方の活動をみると、自ら学ぼうとする熱意が強いです。相手が後輩であれ、学生であれ、自分が知らないことがあればプライドを持たずに相手から学ぼうとする姿勢があります。全員が互いに師匠になり、弟子にもなります。定期的に行われるセミナーや毎週行われる勉強会、読書会では各々が主体になり、UX勉強を行います。アウトプットするために各々インプットした内容を共有したりアウトプットを出すために勉強をするので自然にUX勉強ができる環境になっています。ディレクター、デザイナー、エンジニア、学生など、様々な立場の方々が集まっていますので、異なる観点からの学びや刺激があります。

2. 謙虚な姿勢がUXを学ぶ上で大切

UXに限った話ではないですが、学びには継続するためのモチベーションやインプット&アウトプットが必要になります。稀に何回か実施すればもう自分はできる!と錯覚している方もいらっしゃいますが、それは誤った考え方かなと思っています。例えば、勉強&研究は一切せずに数回ユーザ―インタビューを経験したから自分はもうできると考えている方ですね。ユーザ―インタビューはただ単に実施し質問することが大切ではなく、設計からしっかり行い正しい回答を得ることが大切です。経験だけに依存し謙虚の心構えを持って学ぼうとする姿勢を持たなければ、いつかはその限界がくると考えています。知らないことは知らないと認め、正しい知識を得ようとする行動やマインドを持つことが重要だと思います。

常に研究を続けるプロフェッショナルになる

『論争的UX』の書籍では、擬似的専門家の問題について「実際に社会に多くの専門家が活動しているが、専門家のふりをしている人が多い」と解説しています。UXの専門家も同じく「専門家のふりをし、間違った判断に導く偽物の専門家の話をステークホルダーやユーザーが信じ、間違った選択をしたり不便なサービスを提供することでリスクが高くなる」と語っています。

UXデザイナーは自分が関わるプロダクトを正しく提供するための責任を持つことが必要です。UXを理解せずにただ単にUXを取り入れることは思っている実績に繋がらない可能性が高いです。正しいUXを取り入れるための努力や研究を重ねることが大切だと思います。世の中には各分野のプロフェッショナルが多くいて、またプロフェッショナルを目指す人も多くいます。

私も正しい判断やただ単に経験に依存するプロフェッショナルではなく、UX分野の正しい判断ができるプロフェッショナルになりたいと思います。常にUXに関する研究を継続することで現場と正しい判断のギャップを埋め、最適なユーザー体験を実現できるUXデザイナーになりたいと思います。

この記事を書いた人:Kim HyunMin

IT企業、UXデザイナー。
社内外でUXデザインを広げるためにセミナーやUX取り組みを行っています。
また、UXを通したユーザーの課題解決することに魅力を感じており、UXの研究を行っています。