UX DAYS TOKYO 2024の1日目のワークショップでは、ジェイソンさんの「未来の自己探求:ビジュアルフレームワークの活用」に参加しました。
ワーク内容は、プライバシーに関わる内容もあったため、グループでの情報共有は避けられ、多くの参加者が一人で悩んでいるのではないかと感じました。そこで、咀嚼会を提案しました。予想通り、多くの方がディスカッションに参加し、1時間を大きく超えるほどの濃密な時間となりました。
ビジュアル化する意味がわかったワークショップ
参加者には事前に「学んだ内容・咀嚼したい内容・みなさんの意見を聞きたい内容」をスライドにまとめていただきました。
私自身もそうですが、今までの人生を振り返る良い機会になりました。参加者の中には、自分がやりたいことがあるけど、そのままになっていることや、仕事を作業だけと考えてしまっている人もいて、それらの気付きを得ることができました。
はじめは、グラフ化することへの意味やそのビジュアルが指し示すことの意味があるのかと深堀りしすぎてしまうところもありましたが、ワークを進めていくにつれて、直感や感覚でビジュアル化させることの価値を理解することができました。それは、必ずしも体力テストのようなバランスがとれた図になっている必要はなく、ビジュアルにして見ることで自分の認識が変わってくる体験が大切であることです。
これらの作業をチームで行うことができれば、強いチームになるだとうと感じることができました。なぜなら、自分がチームのどのような立場で貢献できるのかを知るきっかけにもなるからです。
人は人からどう見られているか気になる生き物
ワークの中に、自分はどのような人間で、人からどのように思われているかを考えるものがありました。書籍「複利で伸びる1つの習慣」でもアイデンティティ(自分の個性)が行動を形成するという内容があり、自分はこういう人だから、という考えでなりたっていると言います。
角度を変えてみると、アイデンティティに縛られていると言うことができます。しかし、人からどのように見られているかを認識できるようになると、自分の可能性を広げることができます。そのためかはわかりませんが、人からどのように思われているのか、人の意見が取り入れられる工夫がワーク内容に含まれていました。
そして、最後には、チーム全員でできること、得意なこと、好きなこと、やりたいことをカードに書き出し、それらをみんなで理解しあうことで、可能性を伸ばすことができるのだと感じました。
自分の仕事は何のためのものかも再認識できる
ワークの中には、自分の仕事がチームや組織、プロダクト、企業、顧客、業界、社会にどのような影響を与えているかを考えるものもありました。
日々の仕事は作業になり、その作業を行うだけで、価値を理解していないこともしばしばあります。日々の仕事(作業)がどれだけの価値を与えられているのか、数値で表すこともしました。
社会というマクロな視点からみるとほんの小さな価値しか与えられていないかも知れないその作業が、数字で表すことで、ゼロでない価値・社会と繋がっていることを感じる必要があるのだと理解しました。
私達は、仕事をしている社会人です。社会のために価値を提供できる仕事をしているはずです。しかし、それを忘れてしまっています。
仕事を通して、日本語の”生きがい”がベースになった”IKIGAI”が北欧でも存在していると紹介していただきました。私たちは、社会人であり、社会に貢献できる作業を行うことで、生きがいのある仕事ができるのだと強く感じることができました。
仕事を通して、人生の”IKIGAI”を感じることの喜びを、このワークショップが日本全国で広がると良いなと考えています。今回参加していただいた方の仕事場で開催してもらい、そして、仕事場からそれぞれの家族に、家族からまたお知り合いにへと、この考え方やワークショップが広がれば良いなと期待しています。
その期待を込めて、咀嚼会の最後には、参加者のみなさんにぜひ現場でやってもらうように勧めました。各々のワークショップ開催後には、その体験談やフィードバックを送ってもらうようにお願いしたので、その内容も記事の続編としてご紹介できればと考えています!