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システム1と2を使い分けて書籍を効率的に読む

UX DAYS TOKYOでは月に1度のペースで読書会を行います。私も仕事の関係で積ん読になることもありますが、それでも、読書会に出るために頑張って書籍を読みます。

書籍内容そのままのスライドは意味がない

読書会を行うと、スライドの作りが上手な人とそうでない人がいます。しかし、何度も繰り返し出席していると人は上手になってきています。上手なスライド&発表を見ると触発されて勉強の意欲も湧いてきます。

そんなある時、参加者のお一人に「僕、書籍を読むのは遅いんです。スライドのまとめまでなかなか行ききれないのです。」と相談されたのでアドバイスをしました。

スライドはまとめたものを作るものではない

その方は、書籍内容を丁寧にまとめて、スライドを作っていました。しかし、スライドとは人に伝えるためのものです。何十ページもある書籍内容をそのまま数枚のスライドにまとめて人に伝えることは難しいです。

もちろん、書籍にもまとめはありますが、章をまとめるとなると簡単ではありません。著者が何を言いたかったのかを理解して、それを自分の言葉でまとめるには、書籍内容を丁寧にまとめることは適切ではありません。

スライドに書籍内容をそのままを記載している行為は、イラストで言えば模写・トレースに過ぎません。模写の絵で心を打たれることはありません。読書で言えば、論語読みの論語知らず(言葉で読みあげることはできるか理解していない人のこと)で、右から左に受け流す思考なので、頭に入っている訳がありません。

書籍で著者が何を言いたかったのかを深く読み、それらをまとめあげる必要です。書籍内容を理解し、自分で考えまとめあげることはそう簡単ではありません。しかし、これらの行動をすることで、自分の頭で考え、理解しているので真の理解・吸収ができるようになります。発表も自分が理解しているので、自信を持って解説することができます。

より時間がかかるのでは?

スライドを作成するために自分の頭で考える必要がありますが、通常の読書でも同じようにする必要があると思います。なぜなら、読書に時間をかけて読んでいるのですから、何も得ないのは無駄でしかありません

一人での読書はわかった気になったり、知識だけになりがちですが、読書会はアウトプットを余儀なくされるので、より学びは深くなります。私自身も一度の読書より、アウトプットすることでより理解が深まっている実感があります。

スピードリーディングは使えるのか?

スタッフの中にスピードリーディング(速読)をやっている方がいました。その方がいうには、「スピードリーディングは、思考モードのシステム1で言うで読む感じです。」と教えてもらいました。

私も電車の中で書籍を読む場合などは、スピードリーディング的にざっと単語をかいつまんで読むことがあります。

スピードリーディング的な読書では知識や情報として何が書いてあるのかを理解することができます。しかし、じっくり書籍を読むとスピードリーディングでは著者が何を言いたかったのか、どれとどれの話が繋がるのか?などの思考になることはないと感じます。

つまり、私は、システム1でスピードリーディングを何度かして、その後は、著者は何を伝えようとしているのかをシステム2で考えながら読むべきだと考えています。(書籍によっては読み返さない時もあります。)

システム1でスピードリーディングしているため、記憶として頭に入り、システム2で、書籍の内容を噛み砕いて考えながら読んでみる。つまり、はじめから丁寧に読む必要はないのです。

ただ、これも慣れが必要なので、まずは気になった点をじっくり読み、それについてお風呂に入っている時間にでも、少し考える。そうして、続きを読むと、効果的で内容を忘れない読書ができます。それも、できれば繰り返し行うと効果的です。

ぜひ、システム1とシステム2のモードを上手に切り替えて読書の質を上げていきましょう。

UX DAYS TOKYO オーガナイザ/デジタルマーケティングコンサルタント 著書 ・ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザインGoogle Search Consoleの教科書 毎年春に行われているUX DAYS TOKYOは私自身の学びの場にもなっています。学んだ知識を実践し勉強会やブログなどでフィードバックしています。 UXは奥が深いので、みなさん一緒に勉強していきましょう! スローガンは「早く学ぶより深く学ぶ」「本質のUXを突き止める」です。

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