UX DAYS TOKYOのオーガナイザー の菊池です。
AI時代に入り、私たちの働き方は大きく変わりつつあります。まさに現代の産業革命といえるでしょう。プロダクト開発・ウェブ制作も例外ではありません。むしろ、この変革の波に乗り遅れれば、仕事そのものを変えざるを得なくなるかもしれません。
ただし、AIを使って「簡単にウェブサイトを作れるようになる」ことがゴールではありません。本当に重要なのは、AI駆動型のサービスをユーザーにとって価値あるものとして生み出す方法と、そのためのプロセスの変化を理解することです。
この過渡期は変化が非常に激しいですが、だからこそ「生き残るための真の学び」を得る絶好の機会でもあります。今回、日本でその学びを共有できる場を用意しました。
私自身、数年前からAI駆動プロダクトに関わり、試行錯誤を重ねてきました。クライアントワークでも最先端のアプローチを取り入れ、例えば10年以上前から「デザイン・イン・ブラウザ」で実装を進めてきました。しかし、今まさにその延長線上にあるさらなる大きな変化が訪れています。
だからこそ、今回のワークショップが楽しみでなりません。モック作成など不要な工程は捨て、AIに任せるところは任せ、人間は本質的な価値を生み出すプロダクトデザインに集中する。そのために必要なスキルとマインドを、今こそ身につけるべき時です。AIは使い方次第です。活用でなく、AI駆動プロダクトの設計力とそのプロセスを学びましょう。
この記事では、UX for AIのワークショップで学べる事をグレッグ・ヌーデルマン氏が紹介しています。
一緒に、AI時代にふさわしい新しいデザインの形を学びましょう。
UX for AI ワークショップには来ないでください ― その理由とは?
2025年11月15日に開催される「UX for AIワークショップ」の講師グレッグ・ヌーデルマン(Greg Nudelman)氏にワークショップの案内記事の翻訳です。
原文:https://www.uxforai.com/p/ai-for-ux-figma-and-the-gods-of-hammers
著者:グレッグ・ヌーデルマン(Greg Nudelman)
私は、次のような内容は一切扱いません。
- AIを使ったUXツールの操作方法
- Figmaのオートレイアウトの小技や、アニメーション付きプロトタイプの作り方
- ChatGPTでプロンプトを使ってペルソナを作る方法
- AIリサーチ用に、フェイクのAI顧客(ペルソナ)を設定する方法
- 手書きのスケッチからUIデザインを自動生成できるツール「UIzard」でテキストプロンプトひとつでワイヤーフレームを完成させる方法
要するに、「AIを活用して制作時間を短くする方法(AIで自分の仕事をなくす方法)」を学びたい方には、私たちのワークショップはまったく役に立ちません。
もしそのような内容を期待されているなら……大変申し訳ありませんが、参加はご遠慮ください。
むしろお願いします――どうか参加しないでください。
ですが、もしあなたが次のようなことを学びたいのであれば――まさに私たちの出番です。
- より優れたAI駆動プロダクトを設計する方法
- ForbesやGartnerが指摘する「AIプロジェクトの85%が失敗する9つの落とし穴」を回避する方法
- 数分で作れるローファイ・ストーリーボードを活用し、正しいAIユースケースに集中してチーム全体の認識を揃える方法
- デジタルツインを使って正しいデータを集め、適切なアウトプットを導き出し、データサイエンティストやAIエンジニアと建設的に対話する力を身につける方法
- 精度・適合率・再現率に頼らず、人間の価値観に基づいてAIモデルを訓練する考え方
- 毎週6〜8回のICCE-RITEユーザーリサーチを通じて、社内のAI戦略を主導し、自信を持ってイノベーションを推進する方法
- 複雑なAIの予測やインサイトを、現実のユースケースに即して伝える高度なデータビジュアライゼーションUIの設計と実践
- AIプロジェクトで継続的に方向性を揃え、成功に導く新しいLean UXワークフローの習得
- 実績ある専門家から学ぶ、SaaS型LLMコパイロットの設計(このセッションだけで十分に元が取れます)
このワークショップは、「人間らしい創造力を武器に、これからの時代で欠かせないUX人材になる」ためのマスタークラスです。
ワークショップのご案内
2025年11月15日「AIと共創する次世代プロダクトデザイン」のワークショップに参加して、ここでしか手に入らないAI活用の視点を学びましょう。