TOP お知らせ 読書会レポート 自分のやりたいことを明確にできる「エッセンシャル思考」

自分のやりたいことを明確にできる「エッセンシャル思考」

2014年出版のロングセラー本、『エッセンシャル思考』(著者:グレッグ・マキューン)の読書会を行いました。UXやプロダクト開発に何が関係あるの?と思われるかも知れませんが、プロダクトで無駄を省くことの重要性があるからです。

書籍自体は、プロダクトに関しての無駄をテーマにはしてないですが、考え方として無駄を省く考え方が学べるということでこの書籍を選びました。事実、この書籍内でもリーンの考え方が紹介されています。

重要なことだけに集中し、散漫にならないようにする思考

書籍のタイトルである、エッセンシャル(essential)は、「欠くことのできない、必須の、非常に重要な、本質的な」という意味で、無駄を省いて重要な事に集中するための考え方を紹介しています。

全体的に人生観としての考え方が紹介されています。文面通りそのままやりたくない仕事を無駄だと考えたり、何もチャレンジしないことと解釈するのは間違っています。

あくまで、人生は思っているほど長くはないもので、いろいろな方向に力が分散されていると、どれも中途半端になってしまうことを伝えています。プロダクトも同様で、1つのことに集中し、育てていくことで次のフェーズを見出すことができます。そのため、MVPを見極めることがとても重要になります。

書籍では次の図のように、エネルギーの方向と長さ(力の入れ方)で表現しています。現代では、多くの情報が簡単に手に入って、いろいろなことに手を出しがちですが、欲張りでは何も手に入らない、二兎追うものは一兎も得ずということになります。

捨てるには見極めと選択が大切

1つのものに集中する、エッセンシャル思考を手に入れるためには、3つのポイントがあると言います。1つは「選択する力をつける」、2つ目は、「2割のことで8割の成果が出ているから、1つのものに集中する」、3つ目は、「1つ選択したら1つ捨てる」というものです。

やっぱりどこかしら欲張りな自分もいるので、繰り返し「捨てなさい。」という意味が強く表現されています。ですが、なんでも捨てれば言い訳ではありません。何が必要で何を捨てるべきかの選択が大切になります。

判断する際には、感覚だけでない基準作り、じっくり考えて、比較検討するための情報収集、多角的に判断するための遊びや睡眠を大切にすべきだと言います。

自分のやりたいことは何だ?

  とことん明確にする 

選択するには、まず、自分のやりたいことを見つける必要があります。そのやりたいことは、とことん明確にする必要があります。本当に自分がやりたいことである本質目標となります。

本質目標は刺激的でかつ、具体的なものです。自分が立てた目標が本質目標であるかを以下の4象限で明らかにしましょう。ちょうど、7つの習慣で紹介された4象限にも似ていることから、受講生からその話題も出てきました。

本質目標は、刺激的で具体的

一般的具体的
刺激的ビジョン・ミッション本質目標
平凡価値観四半期目標
引用:時間管理のマトリックス:書籍「 7つの習慣」から

書籍からは、以下のように本質目標を出すことの難しさと重要性が紹介されています。

人生の本質目標を決めるのは容易ではありません。勇気と洞察力をもち自分の力を最高に発揮できる行動を見定めなくてはなりません。厳しいですがやる価値はあります。本当に明確な目標が自分や組織の力を引き出し、優れた成果を可能にしてくれます。
引用:書籍「エッセンシャル思考」から

エッセンシャル思考でないと。。。

<meta charset=utf 8>学習性無力感

本質目標を作成せず、エッセンシャル思考で行動しないと、企業では社内政治が蔓延し、何でも屋になってしまいます。

チームの目標がないため、みなバラバラに動きリーダーの求心力が下ってしまいます。そして、それぞれが悪気なく目先の利益のために行動するようになり、チームとしてどこにも辿り着けなくなります。

社内政治が強くなれば、自分の意見も通りにくくなり意欲的に行動しない「学習性無力感」に陥ります。また、人からの意見を気にするようになります。

エッセンシャル思考では、人生を動画編集ようにチューニングしていく必要があり、本質目標を達成するために、以下4つの方法で行うと言います。

  • 削除する(選択肢を減らす)
  • 凝縮する(重要なことに置き換える)
  • 修正する(行動を本質に合わせる)
  • 抑制する(反射的に手を出すのを止める)

自分の本質目標とチームの本質目標が異なるのであれば、部署・または会社を変わるべきかも知れませんが、まずは、何が本質目標かを知る必要があります。

そして、編集(チューニング)していくことで、自分を知ることができれば、無理なく目標に向かって進むことができます。実行しなければ、単なる自信過剰になり、ダニエルカーネマンが提唱した「計画錯誤:少なく見積もってしまう」になってしまいます。

でも人は弱いから、仕組み・環境をつくろう!

ただ、人は弱いものです。わかりやすいのが、年始めに「今年は***をやろう」と思っても三日坊主になりがちです。ですから、環境を整えていくことが大切です。

そして継続するためには、以下、4つの方法を取って仕組み化していきます。

  • 自分に良い影響を与えてくる人との関係性を高める
  • 小さな成功を自分で褒める
  • 無理なくできる内容を習慣化させる
  • 脳やバイアスの仕組みを理解して、行動できるように設計する

読書会に参加者のエピソードで、パソコンの画面をオフにせず(会議やトイレに行くために)離席するのはセキュリティ上良くないので、協力を求めたのですが、一向に減らず、社長がオフにしていない場合、その席からイタズラメールを送るという手段を取り、オフにする従業員が増えたそうです。

4つの方法の項目には入らないですが、そこまで仕組み化しなければ、なかなか定着しないのも事実です。駄目な習慣にはこのような罰則や面倒な行為を追加させる方法はよくありますが、目標達成のための仕組み化は、自分を褒め、内的報酬を高め、無理なく継続できることが大切になります。

無理なく継続のためにも、自分の力量を知り、正しい余裕(バッファ)を持つことが大切です。みなさんもご自身の環境を物理的・精神的に整えて本質目標に向かっていきましょう。

まずは、本質目標を設定しよう

読書会では書籍内容をより理解するためにディスカッションを行っています。
その中で、実際に(本質目標以外を)削除する方法はどうやっているのか?という問いが出てきました。

私は、その方の「本質目標が何か?」と訊ね、その方の習慣(行動)を4象限で区分けしてみてはどうか。と提案しました。

方法ばかりに目がいきがちですが、まずは、何が自分のやりたいことで、本質目標なのかを知ることから始まることを忘れてはいけないと、改めて感じることができました。

参加者からの感想の抜粋

参加者からは、以下の様に参加した事への学びがあったと感想をいただいています。特に、一人の読書は解釈が間違っていること、勘違いする事があります。せっかく読んだ書籍も解釈が異なってしまえば、その効果を出すことはできません。

そして、読書会に参加することで、その間違いを正すと共に、他の方の意見を知ることで、体験としての記録が残り、覚えやすくなります。

ちなみに、次回は、エッセンシャル思考を実践に落とし込むための「エフォートレス思考」の読書会を予定しています。ぜひ、この会からでも皆さまのご参加をお待ちしています。

自分が「すべて重要で、全部完了できる」と思い込んで(=非エッセンシャル思考に嵌って)いたのは幻想に過ぎず、「目的が明確でないために社内政治が蔓延し」た組織の中で「何でも屋になる」ことで評価されようとしていたんだな、と、過去の自分に思いを馳せることができました。
ずっと課題だと思って覚えていた四象限が今日思いがけず役に立って嬉しかったです。また、具体的な方法を示していただき感謝申し上げます。早速やってみたいと思います。ありがとうございました。
自分の解釈が違っていることに気づけたことと、疑問に思ったことなどを聞くことが出来て良かったです。あれこれ手を出すのではなく、時間をかけて選択肢をじっくり検討し、本質を見極める事の大切さを再認識しました。「どんなに忙しくても、考える時間とスペースの確保は不可能ではない」と書かれているのを読んで、忙しいからと言い訳するのはやめようと思いました。
参加者の学びの一部

UX DAYS TOKYO オーガナイザ/デジタルマーケティングコンサルタント 著書 ・ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザインGoogle Search Consoleの教科書 毎年春に行われているUX DAYS TOKYOは私自身の学びの場にもなっています。学んだ知識を実践し勉強会やブログなどでフィードバックしています。 UXは奥が深いので、みなさん一緒に勉強していきましょう! スローガンは「早く学ぶより深く学ぶ」「本質のUXを突き止める」です。

まずは言葉を覚えよう

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