日本のウェブサイトを見ていると英語での表記が多くあります。主観ですが、デザイン性を売りにしているサイトなどは英語表記になっているように思います。インタラクションデザインは、ユーザーが理解できなければ意味がありません。
グローバル言語である英語が使われることが悪い訳ではないですが、見た目だけの意味のない英語の採用は良くありません。
よくある悪い例としてグローバルナビゲーションを英語にしている例です。
グローバルナビゲーションはユーザーをナビゲートする重要な要素にも関わらず、英語表示になっているとデザインによっては、それがナビゲーションだと気が付かないこともあります。
なぜ英語表示は駄目なのか?
グローバルナビゲーションだからグローバル言語の英語で使っているなんて人はいないとは思いますが、日本人向けのサイトであれば日本語表記、併記をするべきです。
ユーザービリティテスト検定講座では、スティーブ・クルーグ(クルグ)氏のDon’t Make Me Thinkの書籍を引用して、ユーザーに考えさせないデザインの実装を促しています。一般の日本人は、英語表記を見ると英語から日本語に置き換えて考えていたり、意味が通じない可能性もあるので注意しましょう。
また、グローバル化が進み、越境サイトが当たり前になってきています。つまり、多言語化です。言語を切り替えてもTOPのコンテンツも英語で、グローバルナビゲーションも英語だと、何語のサイトか迷ってしまいます。
デザイン会社のサイトも間違っている
(他に理由があれば知りたいのですが)見た目のデザインを先行している可能性が高いデザイン会社のWebサイトのデザインもグローバルナビゲーションが日本語でないことが多いです。
例えば、以下のページを見ると、.comドメインだけの英語ページとドメイン/jpの日本語ページのファーストビューのデザインは全く同じです。スクロールしてコンテンツが表示されるまで何語のページかわかりません。
ウェブサイトはインタラクションデザインなので、見た目だけのデザインでなくユーザーが操作しやすい、ユーザーがわかるデザインの実装を心がける必要があります。
UIを全面に出している会社なのに残念です。UXは真摯で柔軟な姿勢 があることで改善されるので、快く改善されることを期待しています。
英語ページ・日本語ページのファーストビューが全く同じ
日本語のサイトトップのファーストビューと英語のサイトトップのファーストビューが全く同じで、どの言語か直ぐにわからないデザインです。
言語の切り替え
言語の切り替えは一番したあり、日本語への切り替えもJapaneseと英語になっています。ユーザーに一瞬でも考えさせてしまう、迷わせているため直感的ではありません。
Googleから学ぶ、言語切り替えボタンの表示
Googleの言語切替のセレクトボタンではその言語で表示されていて、日本語への切り替えは「Japanese」ではなく「日本語」になっています。
いくら英語がグローバル言語だと言えども母国語での表示が目に入りやすいということが伺えます。