妄想で作るサイトはユーザー視点であるわけがない

UX格言その54「妄想で作るサイトはユーザー視点であるわけがない」「きっとこれが好きだろう」と妄想で考えていては、せっかくのプレゼントも相手に喜んでもらえないかもしれません。UXでも同様に、妄想で考えるものはユーザー視点とは言えません。

格言:大本あかね / 記事作成:あやぱん / イラスト:ナユミ

「こんなユーザーに使ってほしい」「ユーザーはこんなニーズがあるはず」と妄想だけでサイトを作ってはいませんか?妄想で制作をすすめると、ユーザー視点ではなく開発者視点になっていまい、結果としてユーザーの満足が得られないものになってしまいます。

ペルソナやジャーニーマップは妄想で作るものではない

サイト制作の過程でペルソナやカスタマージャーニーマップ作成を行うケースが増えていますが、妄想や想像で作り上げてはいないでしょうか?

これらのUXツールを使う目的は、ユーザーを理解しプロジェクトメンバー間で共通認識を図ることです。ツールを使うことが目的化し、肝心のユーザー情報を妄想で作っていては、本当のユーザーを理解することはできません。「ペルソナやジャーニーマップを作ること」が目的にならず、ユーザーに向き合うことが大切です。ツールを使う前には必ずリサーチやインタビューを行い、データをもとに作成しましょう。

仮に予算などの問題でリサーチができないとしても、営業やカスタマーサポート(サクセス)など日頃顧客対応しているスタッフの声を聞いたり、顧客データを分析するなど、なるべく妄想ではなく根拠やデータに基づいて設計を行うことが重要です

妄想で作らないために

制作前には必ずリサーチを行う

制作を始める前にリサーチを行ってユーザーニーズを正確に把握しましょう。手法は課題やプロダクトによりますが、以下が比較的簡易に行える手法です。

  • 行動観察・SNS観察
  • 営業に同行し実際のユーザーにヒアリングする
  • 現場観察・エスノグラフィー調査
  • 電話やオンラインでのインタビュー・ヒアリング

予算・期間がないからリサーチは実施しないのではなく、小さなことでも視点を持って取り組めば、プロダクトは大きく変わります。

作って終わりにしない、テストを繰り返す

リサーチをして、ユーザーニーズが明確になったのであとは作って終わり、とはいきません。せっかくニーズが分かっても、それに応えられるサイト・プロダクトになっているか検証することが必要です。サイト公開後だけでなく、サイト開発中にモックアップの段階でユーザーテストを行い、設計やコンセプトがユーザーニーズに応えられているのかを検証することも大変有効です。

あやぱん

現在、スタートアップのWeb制作会社でディレクター・プランナーをしています。UXの知識をつけて、色んな人と関わりながら学んでいきたいと思い、UX DAYS TOKYOに参加。「コンテキストの理解と実践」ワークショップ登壇。