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落合陽一氏から見るUX視点

千葉の小4女児虐待死のニュース

虐待

ニュースZEROに出演されていた落合陽一さんが、「小学4年女児虐待死亡事件 」のコメントに「子供目線で考えて問題を解決しなければならない。子供が学校帰りに気軽に寄れるような場所にすべきで、そのためにも名称を変更する必要がある。」とおしゃっていました。

私はこれぞ、UXだと感じました。大人目線で、施設を作り「養護施設」「児童相談所」などの名前があっても行きづらい。もっと気軽に立ち寄って、そこで泊まることが普通になるような場所のために名前も変更するんです。

子供目線=ユーザー目線

児童養護施設を’子供目線で考える’だけで名前も変更される。名前の印象で人の行動も変わります。

視点が変わればコンセプトも変更される可能性があり、当然、運用も変更されます。視点の違いだけで大きく変わるものだと痛感しました。と共に、ネーミングは、情報設計作業の1つで、まさしく’UXデザインの要素の1つ’だと感じました。

企業の人間になると見えなくなるユーザー視点

ユーザー視点で物を見ると本当にいろいろなことが目につくようになりますが、なぜか、そんな人も、企業側に立ち開発をすると、ユーザー視点を忘れてしまいます。

言葉だけのバランスなど存在しない

そういう方に限って、具体的な施策方法のアイディアがないまま「ビジネスとのバランスを!」と聞こえの良いことを言います。具体策もなく、抽象的な希望だけでは実現することはできません。UXer(デザイナー・アーキテクト)であれば、ユーザー視点に立ち、それを推し進める必要があります。

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例えば、’トップバナーがユーザーにとって邪魔だ。’という状況があっても、それで多くの広告費を稼いでいれば、簡単に取ることはできません。「ユーザーが来ないとメリットもなくなります。」と、いくら唱えても理解してもらうこともないでしょう。なぜなら、今現在、広告主がお客様であるからです。そこから収益があがっているのにカットなど到底できません。下手なディレクションでは「UXはきれいごとだ。」などと言われてしまいます。

しかし、そこから得ている利益を違う形に転換できればビジネスとしては成り立ちます。この発想が大切です。ユーザー視点を持ちつつも、具体的な方法論が必要なのです。

Googleがまさに挑んでいるのはその辺りかも知れません。現在の広告のビジネスモデルでは成り立たなくなる可能性が見えたら違う方向を目指すのです。ユーザーに嫌われない広告にする。表示を変更するなどがそれに当たります。組織内で理解してもらうには時間がかかりますが、企業の人の話も理解できる中立の立場によって、良い顔だけをしていてもユーザー視点など浸透しません。UXデザイナこそ、強い信念と志が必要なのです。

UX DAYS TOKYO オーガナイザ/デジタルマーケティングコンサルタント 著書 ・ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザインGoogle Search Consoleの教科書 毎年春に行われているUX DAYS TOKYOは私自身の学びの場にもなっています。学んだ知識を実践し勉強会やブログなどでフィードバックしています。 UXは奥が深いので、みなさん一緒に勉強していきましょう! スローガンは「早く学ぶより深く学ぶ」「本質のUXを突き止める」です。

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