TOP 思考・マインド UXはユーザーの真の意見が重要。最も重要な要素が学べたワークショップ

UXはユーザーの真の意見が重要。最も重要な要素が学べたワークショップ

ユーザーの真の意見を得るための要素を学んだ

UXはユーザーの意見が重要。そんな、当たり前だけど最も重要な要素を学ぶために、エリカ・ホールさんのワークショップに参加しました。ワークショップのテーマは「組織で行う最良のリサーチ方法」です。

私はリサーチに関して全くの初心者なので、とても楽しみにしていました。参加者はだいたい20人ぐらいで女性が多かったです。日本で行うワークショップよりも座学が多いという印象を受けました。

エリカ・ホール氏のワークショップの様子

リサーチの必要性とリサーチャーとしてのマインド

作り手がこだわったプロダクトを作っても、ユーザーがどう受け止めるかということはコントロールできません。「このように使って欲しい」という目的でサービスを作っても、ユーザーに強制させることは不可能です。

ユーザーがどのようにプロダクトを使っているのか、そして本当に必要なものは何かということを知るためには、リサーチが必要なわけです。

しかし、リサーチが必要だからと言って専門のリサーチャーを雇うだけで全てがうまくいくわけでもありません。リサーチャーが素晴らしいリサーチを行なったとしても、組織内に共有されなかったら宝の持ち腐れです。リサーチの結果、そしてリサーチを行うという文化を浸透させるためにも組織としてのコラボレーションが重要です。

良いリサーチの仕方

リサーチのプロセスは以外にも単純で以下の3つでした。

  • 質問を作る
  • データを集める
  • データの分析

データを取得するためには質問が必要不可欠ですし、データを分析しないと、ただデータを集めただけになってしまいます。良いリサーチには「良い質問」が非常に重要です。

リサーチというと、いかにして「良い調査結果(答え)」を追求するかが重要だと思っていたので意外に感じましたが、ユーザーをコントロールできない以上、答えありきだと本当にユーザーが取っている行動を知ることはできないことを学びました。

質問によって必要なデータが出るかはわからない

例えば、ある機能についてプロトタイプを2種類作ってユーザーに使ってもらい、「どちらの方がいいか」というアンケートを行なった時のことを考えてみます。この場合、「どちらの商品がより良いものか」という問いに関しては非常に有用な答えを導き出してくれます。が、その機能が「ユーザーが本当に欲しいものではなかった」としたらどうでしょうか。プロトタイプ自体に全く意味がなくなってしまいます。

リサーチにはプランが必要です。チーム内で議論することにより、より良いプランを作っていきます。以下の項目について議論していきます。

  • タイトル
  • 期間
  • 調査目的

有効的なリサーチするためには目的設定を行う

中でも重要なのは「調査目的を設定する」ということです。リサーチが無駄と言われてしまうのは、調査目的を設定していないからです。どのような決定事項に影響があるのか、他の人(上司など)に報告できるようにしておかないと、リサーチにかけた時間が有用であるということを説明できません。

「目的を明確にする」のは何においても重要です。とは言え、目的を明確にするのはなかなか自分でも行えていなくて耳が痛かったです。

リサーチの実践

この後、実際にインタビューを行いました。人生初のインタビューです。
教えていただいた通りに質問を考え、目的を頭に入れて。。。とやってみたものの、インタビュー対象者に喋ってもらおうとするあまりに空回り。。。焦って自分がベラベラ喋ってしまいました。

インタビュアーがベラベラ喋ってはいけないと言われていたのにも関わらず、です。さらに目的をすっかり忘れてしまうなどなかなかうまくいきませんでした。

インタビューは場数が必要だとエリカさんはおっしゃっていましたが、その通りでした。

私自身はいわゆる「インタビュー」をすることがないのですが、コミュニケーションを取るときに意識をしてみようと思います。

リサーチを踏まえたエンジニアになるために

「良いプロダクトを作るためにはリサーチが必要不可欠」であること、「適切な質問をするというのはどういうことか」、「組織としてどうやってリサーチをしていくか」を学ぶワークショップでした。

エンジニアには「リサーチ」は不要と思われるかもしれませんし、現に企画担当の方が行うようなインタビューを行うことはありません。エンジニアである私はリサーチを行なったことさえなかったのですが、今回の調査方法で真の調査の仕方を勉強でき参考になりました。

エンジニアとしてのゴールは「エンドユーザーに満足してもらうプロダクトを開発する」ことです。ユーザーのニーズを掴めるかが価値に繋がっていくように感じました。

今後、技術的なスキルに+アルファのことができれば更にできるようになると感じているので、「リサーチする力」をつけたエンジニアになろうと志しています。

フリーランスのエンジニア。 2001年東京都立大学(現首都大学東京)経済学部卒業。独立系ソフトハウス(システム開発)、株式会社シンプレクス(金融機関向け取引システムの開発・運用)を経て2011年よりフリーランス。フリーランスになってからは、スマホアプリ、サーバーサイド(Java,Railsなど)と様々なプロジェクトで開発に携わる。現在は会社員時代にお世話になった企業様でRPAプロジェクトで開発を担当している。 ダイエットのためにランニングとヨガを5年ほど続けているが、どちらもガチになる一方で全く痩せないことが最近の悩み。

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