UXerってなんだ?

UX DAYS TOKYOでは、UXerという言葉を頻繁に利用しています。定期講座でも言葉にしているので、受講生から「UXerってなんですか?」という質問を受けるので記事で説明させていただきます。

UXerとは、”自分の仕事(ビジネス)に、ユーザー視点で設計できる人”を言います。

UXが注目された2018年くらいから、UXデザイナー・UXエンジニア・UXコンサルタント・UXリサーチャー・インタラクションデザイナー・UI/UXデザイナー・エクスペリエンスデザイナー・UXエンジニア・UXアーキテクトなど、UX****とUXをつけた肩書がたくさんでてきました。

これは日本だけではなく、世界的に言えたことで、たくさんありすぎなんじゃないか?というTweetやブログ記事も出ていたほどでした。

引用:UX MILKの翻訳記事

UX MILKさんが翻訳されている記事は経歴詐称とまで書かれています。この批判の記事は納得でき、肩書きだけで、UXを勉強していなく、ユーザー視点でのデザインをしていないことに、物言い(指摘)をしています。

日本でも同様で、UXを勉強せずに、自分はユーザーと同じ感覚があるから、ユーザー視点でものを作っています。だから、肩書きだけの言ったもん勝ちで、UX***の肩書をつけている方もいらっしゃいます。

日々勉強していないので、UXの視点も実行する力もありません。でも、肩書だけは流行りのUXをつけているので、発注者や他人からは専門家のように見えるという具合です。なので、表面だけのなんちゃってUXが現場や案件で散見されるようになっています。

誰でもUXerになれる

肩書だけだと駄目ですが、私は、肩書は何でもありだと考えています。100種類以上あってもおかしくないと考えています。なぜなら、UXデザイナーひとりだけがUXを行うものではないからです。

UXは組織で行うものなので、CEOもUXerである必要があります。「スティーブ・ジョブズはUXerだった」という記事に記載した通り、誰でもUXerになれるし、なる必要があると考えています。

そういえば、最近では、UXライターと言う肩書きもありますね!2020のスピーカーのスコット氏もコンテンツストラテジストであり、UXライターです。

私もUXコンサルタントと言ったり、UXアークテクトと言ったりしています。それは、案件や要望によって求められるものが異なるので、肩書や紹介もその都度変わってくるからです。

例えば、巨大な会社組織にUXを広めたいので講演をしてほしいという要望の時には、UXコンサルタントとして参画し、実際にプロダクトに入り、手を動かす場合は、UXアークテクトとします。名刺はどっちよ?って話になりますが、両方とも持っています。(笑)

UXは誰かがやるものではない

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プロダクトに関わる全員がUXerであるべき

「UXを取り入れたいから、加わってほしい」と依頼される案件においても、一部だけを担うことがあります。

組織内においても、UXチームや部署ができると、UXチームの人がやるものだと思ってしまう方が多いようですが、UXは会社横断で行うものなので、UXチーム、部署がリードを取ったとしても、組織全体の理解が必要です。そのためにも会社組織全体でマインドセットのアップデートが必要になります。

アップデートの方法はいくつかありますが、まずは一緒にUX関係の読書会をやってみることから始めるとよいでしょう。

UXerになるには?

UX何某と、名乗るまでいかなくても、UXerは誰もがなる必要があると考えています。勉強して、マインドセットをアップデートすることで、誰でもUXerになることができます。

しかし、先程の記事のように、「ユーザー中心でデザインしていない」「ユーザー視点が持てない」「自分はユーザーを知っていると思い込み、調査もしない」このようであれば、UXerとは言えません。

UXerはどうやってなるのか?

UXerってどうしたらなれるのでしょうか?それは、ユーザー視点で設計できる人になりきることです。ユーザー視点を持っているつもりだった。とか、出来ている時といない時があるではダメです。実行するには、強い思いと客観的な事実、それらの「視点と思考」が大切になります。

問題がある状態を問題視できなければ、見逃すだけになります。結果、ビジネスチャンスを逃すことになります。

仮に問題視できても、ソリューションがなければなりません。ソリューションは理想だけでは駄目です。実現可能で、リソースとのバランス、そして成長戦略がなければなりません。

いわゆる、ビジネスコンサルタントのような仕事、視点・思考がUXerには必要なのです。ですから、簡単ではありません。誰でも優れたUXerにすぐになれるわけではないのです。

でも、いきなり大人になれないのと同じで、まずはUXerになろうと思うことからでかまいません。たとえ30点の実力しかなくても、自分の力を100%出す。推し進める志を持ちましょう。

UXerのスキルを必ず持っていなければならない職種

説明してきたように、ビジネスモデルを設計するようなコンサルタントや、プロダクトオーナー(PO)・プロダクトマネジャー(PM)は、UXerである必要があります。

私の著書「UX+理論で作るWebデザイン」は、いくつかの超大手グローバルコンサルタントの方々から、「付箋をたくさんつけて参考にさせていただいています。」と言っていただいています。つまり、UXとビジネスは、とっても相性が良いのです。

上流の方がUXerでUXのマインドセットがあると仕事が進みやすくなります。チーム結成もまとまりがあり、士気もあがります。同様に、チームに入っている、エンジニア、デザイナーもUXerであれば、目指す北極星がひとつになり良いものが早くできあがります。ぜひ、組織でUXを取り入れていきましょう。

上流工程から参画できないデザイナーに見てもらいたい動画

UXDTのスタッフはデザイナーなどの主に手を動かすメンバーが揃っています。制作工程でいうと、下流になり「制作からUXと言ってもなかなか取り入れることはできないんですよね。」という声を聞きました。

リアルの言葉で良いと思います。こういう素直な気持ちや問題点は出して、解決すべきだと私は考えています。出さずにいつまでも放おっておいては、1ミリも前に進むことはできません。

そこで、「現場でUXを使うには?」というディスカッションをしました。ディスカッションの様子はYou X Tuboで紹介しています。きっと、どこの現場でも抱えている問題であり、マインドチェンジのトリガーになりますので、観ていただければと思います。

You X Tubo『UXを現場で使えているか』

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大本 あかね

UX DAYS TOKYO オーガナイザ/デジタルマーケティングコンサルタント 著書 ・ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザインGoogle Search Consoleの教科書 毎年春に行われているUX DAYS TOKYOは私自身の学びの場にもなっています。学んだ知識を実践し勉強会やブログなどでフィードバックしています。 UXは奥が深いので、みなさん一緒に勉強していきましょう! スローガンは「早く学ぶより深く学ぶ」「本質のUXを突き止める」です。

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