成功事例を真似すると良いUX設計・デザインになるという考えの人もいるのではないでしょうか。成功事例を真似たからといって、同じように成功するとは限りません。
「成功した」という結果だけを見て真似ても、成功を左右する要因は多岐に渡り、要因は状況によって違うためです。
成功事例をただ真似ても成功しない
SNSで流行しているカフェがあったとします。自分もカフェを開いて成功したいと考えた時、流行っているカフェをそのまま真似てオープンしたとしても成功はしないでしょう。
カフェが流行した要因には、立地や街の雰囲気、競合の状況、客層など成功を左右する様々な理由が考えられます。成功事例の要因をなるべく真似たとしても、置かれた状況が全く同じということはないので、成功事例にはない要因による問題があったときに対応ができません。
成功事例からは結果ではなく、置かれた状況からどのような視点で成功に導いたかといった思考課程を学ぶ必要があります。
置かれている状況を見極めるためには
UX設計においても同じで、ただ形をなぞるだけでは正しいUX設計はできません。置かれている状況(コンテキスト)に応じてケース・バイ・ケースでユーザーにとって最適な解決策を考える必要があります。成功例は必ずしも他の事例に当てはまるとは限りません。
成功した事例から学ぶのは結果ではなく思考の過程や視点です。状況を見極める視点を身につければ、ケース・バイ・ケースで最適な解決策を選び、どんな状況からでも成功に向かっていくことができるでしょう。